脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】Paramore / THIS IS WHY [2023]

知らないうちに、お姉さん。


:「あなたは音楽評論家です。ParamoreのTHIS IS WHYというアルバムのレビューを行って下さい。」

ChatGPT:「

Paramoreのアルバム「THIS IS WHY」は、バンドの前作とは異なる方向性を示しています。このアルバムは、よりポップで軽快なサウンドに焦点を当てており、以前のようにポストハードコアの要素を前面に出していません。それでも、バンドのエモーショナルな歌詞や、ヘイリー・ウィリアムズのパワフルなヴォーカルは、変わらず存在しています。

「THIS IS WHY」は、ダンサブルでキャッチーな曲が中心です。特に、アルバムの先行シングル「Still Into You」は、軽快でエネルギッシュなメロディと、ポップなリズムが印象的です。同様に、「Ain't It Fun」も、軽快なビートと楽しげなキーボードのリフが魅力的で、キャッチーなサビは聴衆を引き付けます。

一方で、アルバムにはより感情的な曲も含まれています。例えば、「Part II」は、穏やかなイントロとエモーショナルな歌詞で始まり、徐々に大きくなる展開が印象的です。また、「Last Hope」は、弾き語りのようなシンプルなアレンジでありながら、ヴォーカルの情熱的な歌唱が印象的です。

全体的に、Paramoreの「THIS IS WHY」は、ポップでキャッチーな曲が中心となっており、バンドの新しい方向性を示しています。それでも、バンドの核心的な要素である、エモーショナルな歌詞とパワフルなヴォーカルは健在であり、ファンにとっては必聴のアルバムとなっているでしょう。




もう辞めた。


もお~やめたぁ~音楽ブログやめたぁ~♪

AIに仕事奪われSay Good Bye♪

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快進撃を続ける超優秀な人工知能ChatGPTに絶望し、もう自分の居場所は無いんじゃないかと筆をおき、山にこもって座禅と瞑想を繰り返す日々を過ごして数か月。

そろそろ山にも虫が出始める時期になってきて心が折れたし年度末の処理とかもあったんで戻ってきたわけだが。


うすうす気づいてたよ。分かってたさ。もうさ、この時代に誰が見るって話なんだよ。
対して中身もないくせに数千字も読まされて、字数も時間も無駄に使った音楽レビューなんざ時代遅れもいいとこなんだよ。

これからはAIに尋ねればみんな答えてくれる。あんなこともこんなこともみんなみんなみんな答えてくれる。それもだらだらとした内容ではなく、皆が知りたい事をスパッと簡潔にまとめて答えてくれる。さすがAI様。タイパ重視の世間のニーズってヤツまで分かってらしゃる。


さぁさ、世の中の音楽ジャーナリスト共、みんな看板を下ろす時が来た。

こんな未来が来るなんて事、分かってたじゃないか。驚きはしねぇ。ジャーナリズムは死んだ。これからは一緒に山に籠って瞑想を続けて仙人になろう。必要とされなくなった人間はみな人里離れて仙人を目指す。次はきっと仙人ブームだ。仙人になってYoutubeやろうぜ。仙人のキャンプ動画とか仙人の24時間生活とかやろうぜ。



んー???

いや待て。


ChatGPTの回答をよーく読んでみる。

「THIS IS WHY」は、ダンサブルでキャッチーな曲が中心です。特に、アルバムの先行シングル「Still Into You」は、軽快でエネルギッシュなメロディと、ポップなリズムが印象的です。同様に、「Ain't It Fun」も、軽快なビートと楽しげなキーボードのリフが魅力的で、キャッチーなサビは聴衆を引き付けます。


そんな曲…このアルバムに入ってたっけ…??

一方で、アルバムにはより感情的な曲も含まれています。例えば、「Part II」は、穏やかなイントロとエモーショナルな歌詞で始まり、徐々に大きくなる展開が印象的です。また、「Last Hope」は、弾き語りのようなシンプルなアレンジでありながら、ヴォーカルの情熱的な歌唱が印象的です。

 

おいコラ。

これって完全にParamore2013年のアルバム『Paramore』の事じゃねーか!!!!

なーはっはっは!!

ChatGPTめ、おめえまだパラモアの最新作のアルバムの事学習してなかったみてーだな!!

そーかそーか、勘違いしたんか、無茶すんなって。知らないなら知らないって素直に言えよ~!テキトーに考えたアーティストの名前で「ねぇ、このアーティスト知ってる??」って聞くと「あー…なんか聞いた事あるかも…」と脳内記憶を勝手に捏造してちっせぇプライド守ってくる自称音楽好きとおんなじじゃーん!ウケるーwww


というわけで、山籠もりはヤメだヤメ!下山だGEZAN!
俺らにも出来る事はまだある。知ったかぶりのChatGPTには負けない、人間味あふれる音楽レビューを書けばまだまだ音楽ジャーナリズムにも価値はある。俺に音楽ジャーナリズムがあるのかどうかはさておき、ChatGPTなんぞには出来ない事をやるしかない。


できっこないをやらなくちゃって、サンボマスターも言ってんだろ!

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そんなわけでChatGPTに勝つために今回とりあげるアルバムがこれだ。

邦楽を見下したい洋楽勢がみんな話題にしている今年大注目のアルバム。Paramoreの『THIS IS WHY』。なんというか、パラモア、凄いところに着地したなぁと言ったそんな感じのアルバムなんですよ。

タイトル曲の『THIS IS WHY』。

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キレッキレです。何がキレッキレなのかと言われればもう全部

特にボーカルのヘイリー・ウィリアムズがめっちゃ尊い。これはもう人類全員恋に落ちます。あと演奏もスタイリッシュ。タイトでエッジが効いてて…なんと言えばいんだろうか、単なるポストパンク的な音楽ってわけでもなく、モダンなトーキングズ・ヘッズみたいな感じと言えばおっさん連中には伝わるか??

ダンサブルなんだけど、Tiktokで流行るようなそんなノリではない。もっと大人びたグルーヴ・中毒性を持ち、流行音楽に真っ向から立ち向かうような凛とした姿勢すら感じる。クールだね。こういうのTiktokで流行れ。


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ぎゃーーーー冒頭から白目剥かないで!!

折角の恋が冷めちゃいますわ!ああでも白目剥いたヘイリーもそれはそれで魅力的♡
ソリッドな演奏にヘイリーのボーカルが絡みついてめちゃめちゃにカッコイイ。

ChatGPTも言ってたように、ヘイリーのパワフルなヴォーカルっぷりがパラモアの魅力である事は言うまでもない。最近は女性ロックボーカリストとしても他の若手の女性アーティストからの支持も厚いようで、もうすっかりそんなお姉さんポジションになってたんだなと思う節も。


そーいや話は逸れるんだけど、最近「女性ロックシンガーベスト30」みたいなランキングが発表されていたのを見た。

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パティ・スミスが1位なのはまぁなるほどなーという感じだったんだけど、個人的には2位のデボラ・ハリーが意外で。いやデボラ・ハリー俺めっちゃ好きなんすよ。マジで昔ガチ恋するぐらいに好きで一時期ブロンディにどっぷりハマって聴いてて、俺が一番最初に恋に落ちた洋楽女性ボーカリストは間違いなく彼女なんです。

それくらい好きなデボラ・ハリーだけどまさか2位とは…さすがに2位はちょっと順位高くないか??とか思ってしまって(失礼)。当時のカリスマ性とかそういう部分が評価されているんかね。いや俺も活躍してた当時は生きてないから良く知らんけどさ。


そしてパラモアのヘイリーも、こういった女性ロックボーカリストランキングにこれからランクインしてきたりしないかな。それくらいのポテンシャルを感じる推しボーカリストである。

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こちらの『Running Out Of Time』も彼女の変幻自在なボーカルとモダンなサウンドアプローチが楽しめるちょっと不思議な感覚の1曲。分かりやすいキャッチーさとは異なる、オルタナティブなアレンジが光ってます。


…とか言ってる俺なんですけどね、実はParamore聴いたのクッソ久しぶりでして。

久しぶりってレベルじゃないかも。なんかずっと疎遠になっていた学生時代の友達に同窓会とかで会う感じ。

「おう!久しぶりー!お前どこ住んでんの?何してんのー?」って話しかけてくるアイツ。うっせぇわ。都会に出てファッションまでかぶれやがって。意識高い系とかもう流行んねーっつーの。あ?なんか横文字ばっか使ってんな?ガンガン方言まるだしで返してやろうか?やめんしゃい!せからしかさ!


どれくらい聴いて無かったかというと2010年くらい?で止まってました。
前作と前々作のアルバム聴いてませんでした。すみません。
今回のアルバムを機に遡って聴きなおしました。すみません。


いやぁ、今30代後半の同世代で洋楽聴いてた方ならこの感覚分かって戴けると思うんだけど、パラモアって最初はエモバンドの一角って感じで、それもアイドル的人気だったんだよ。当時は今みたいな音楽的評価をされるバンドでは無かったんだ。

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デビュー当時は2000年代中盤、エモロックが流行りの音楽で(パラモアが人気出てきた頃は少し下火だったものの)、パラモアはそんなムーブメントの中で出てきたカワイイ女性がボーカルの若手バンドみたいな認識だった。ヘイリーはデビュー時はまだ10代だったし。

んで、その後ちょっとした騒動、メンバー脱退だのヘイリーの精神的な病気だの色々あって音楽シーンからも徐々に存在感が薄れていき、俺の観測範囲には入らなくなっていた。2013年の復帰作もチャート的には成功を収めていたものの、メンバーも音楽性も以前とは変わってしまっていて多くのファンが戸惑ったようだ。


確かに俺も今回、2013年と2017年に出たアルバムをちゃんと聴きなおしてみたが、うーんなるほど。新しいファンを獲得しにいったんだろうけど…これは昔から知ってる人にはピンとこないだろうなという感じの内容だった。今作を聴いた後で聴くと、音楽的な変遷が分かってそれはそれで面白かったんだけど。


しかーし!時を経てこの2023年になって絶賛されるアルバムを生みだすとは!
これは一般的なアーティストのキャリアを考えるとかなりのレアケースだろう。

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人気だった頃のかつてのギターロックのサウンド、そして2010年代の昔のニューウェーブ風になったり流行の音楽に寄せてみたりと実験的だった頃のサウンド、それらの紆余曲折を経て過去のどのパラモアとも違う磨きのかかった音楽となって完成している。

それは単純に「2000年代パラモアと2010年代パラモアの間の音楽」というわけもない。

なんかもう新しいパラモアサウンドだ。スリリングなギターも落ち着いた大人っぽい曲も、どれもこれもにどっしりとした風格を感じる。若い頃には無かった魅力が詰まっている。本当にうまーく着地したと思う。いやはや、すっかりお姉さん肌になったんだねぇ~。いとこが会わないうちにめっちゃ大人になってた感覚。あれに近い。


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ただそのガラスに顔面を押し付けるジャケットはヤメロ
ウチの小学生の娘がたまにやるヤツだぞそれ。折角のお顔が台無し。いやでもまあそれがまたいいという説もあるんだが。

この『You First』はメロもサウンドもブロンディぽくてまさに俺のツボ。
俺が堕ちやすいパターンですコレ。女性ボーカルのこの手の曲はガチ恋対象。
それにデボラ・ハリーと違ってヘイリーは俺と年齢めっちゃ近いしこれはもう(※自主規制※)


と、噂に違わぬ総じて粒揃いの曲が多い聴き応えがあるアルバムだった。

個人的にはもっとパンチの効いたキラーチューンも欲しかったところだが、うまい具合にバランスがとれた構成なのでそれはそれで野暮かもしれない。そしてこれまでのバンドのキャリアを思うと心から「本当に良かった!」と祝福したくなるような気持ちになれるというのもまた素敵なポイントである。

誰も先の事なんて分からないし、自分がどんなキャリアを歩むかなんて事すら予想しない事だらけだ。でもパラモアの復活劇を見ると、なんだか同世代で同じ時代を生きてきた自分も励まされているような気がしてならない。音楽だけじゃなくそのアーティストの生き様からも元気づけられる事があるんだよね。


そしてライブ映像もまたカッコイイ!

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ギター何人いるの?って思ったけど、そんな音にも負けないヘイリーのボーカルのキレキレっぷりがスゴイ。体もめちゃめちゃ動かすし、これはライブでも人気出ますね。

AIが作曲とか始めて音楽業界もどーのこーのみたいな話も聞くけど、こういうAIじゃ替えの効かないアイデンティティを持ったアーティストはしっかりと生き残っていくわけですよ。AIには無い肉体性・身体性・そしてストーリー性。パラモアの『THIS IS WHY』には簡単には言葉で表現できない魅力が詰まっている。


分かったかChatGPTめ。

これがパラモアの最新作『THIS IS WHY』に対する見解だ。ちゃんと学習して、そのうちしっかり答えられるようになっておけよ。なんなら俺のブログを徹底的に覚え込ませて偏ったAIにしてやりたいところだけど、さすがにそれは無理なのでちまちまと俺独自の意見を表明してAIと差別化していくしかない。

AIは良くも悪くも統計的だ。
つまりより多くの人が言及している言説こそがAIにとっての正解になってしまう。だから勿論それが常に最適解とは限らない。特に音楽なんて最初は叩かれて後に評価されたなんてパターンが沢山あるからな。大多数の意見を知りたければAIに頼ればいい。だがそれが必ずしも本質的ではない事は覚えておきたい。


:「これからの時代AIが進化すると音楽評論家は要らないと思いますか?」

ChatGPT:「

AIの進化により、音楽の分析や予測など、データを基にした解析を行うことは可能になってきています。しかし、音楽に対する感性や文化的な背景を理解し、音楽を解釈することは、AIが完全に代替することは困難であると考えられます。

音楽評論家は、音楽に対する深い洞察や評論を提供することができるだけでなく、アーティストや業界関係者からの情報や洞察を提供することができるため、音楽業界にとって非常に貴重な存在です。

また、音楽評論家は、音楽を鑑賞する人々にとって、音楽について深く理解するための指標や情報源となることができます。また、音楽評論家が提供する音楽に対する見解や批評は、アーティストやファンにとって、新しい視点や刺激を与えることができます。

つまり、AIが進化しても、音楽評論家は重要な存在であり続けると思われます。AIが提供するデータと音楽評論家が提供する感性や文化的な背景を理解した解釈が組み合わさることで、より深い音楽理解や評価が可能になると考えられます。



だってさ!良かったね!


ま、別に俺は音楽評論家でもジャーナリストでもないんで、どうでもいいんだけど。


【採点】
・パラモア復活劇   30点
ガチ恋ボーカル   30点
・お姉さんポジション 20点
・がんばれ音楽評論家  3点
83点

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