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脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

脱R論 - 一般人の一般人による一般人のための音楽ブログ。

保育園落ちたそして受かった日本生きろ!

保育園落ちても日本死ぬな。

 

最近話題のアレだ。あの話だ。
俺だって色々考えたんだよ。
実際に俺も1歳の娘を4月から保育園に預ける予定なんだ。


俺は地方暮らしだから保育園はなんなく決まると思っていた。
しかしなんやかんやあってようやく数日前に決定したところだ。

俺も嫁も住んでいるのは完全に田舎なのだが、
二人とも職場が車で40分程かかるまぁそれなりの市街地にあるため、
保育園も職場に近い場所をという事で職場のある市を考えていた。

4月からの入園希望で今年の頭に市役所に申請していたのだが、
つい先日、3月中旬までなんの連絡も無かったんだよ。
おいおい大丈夫か色々準備間に合わないじゃんと思ったので、
嫁が役場に電話で問い合わせをしてみたところ

「すみません、選考自体はまだなんですが○○さんは落ちています。」

というちょっと何言ってるか分からない回答を得たらしい。
選考はまだだけどあなたは落ちている。なんと美しい言語矛盾だろう。
あれか、お前は既に死んでいる的な宣告か。ひでぶ

おそらく市内の人優先なんだろうな。残念だが仕方ない。
にしてももっと早く結果教えてくれても良かっただろうに。
電話しなかったらどうなっていたんだろうか。


そんなわけで、急きょ別の保育園を探す事になった。

しかし、正直そこまでの焦りは無かった。
まだ慌てるような時間じゃない。
俺の一家は仙道並みの冷静さを発揮していた。

何故なら自宅のある市の保育園の定員はどこも余裕だったのだ。
なんてたって田舎だもん。ものの数日で手続きが完了。
地元の市では第一志望にすんなり入れた。圧倒的な速さだ。田舎やべぇ。

というわけで4月から晴れて保育園生の我が娘。
保育士の方々、何卒宜しくお願い致します。


さて、というわけで紆余曲折あったものの、
我が家は無事に保育園に受かったわけだが、
東京の友人等の話を聞くとあちらは本当に凄いらしい。

保活とか言うがもうありゃ活動の域じゃない、戦争だよ。
シングルマザーだと有利だから偽装離婚するなんて手段もあるらしい。
壮絶過ぎるだろ。もうみんな田舎へおいでよ!戦争どころか何もないぜ

前提として、保育園は落ちる。

そんなわけで最近大きく話題になっている「保育園落ちた日本死ね」だ。

⇒保育園落ちた日本死ね!!!

個人がネットに投稿した文章だが国会でまで取り上げられる程に燃え上がった。
死ねと言う語調にもかなりのインパクトがあって怒りの気持ちが伝わってくる。

この文章に対して平沢勝栄議員が
「これホントに女性が書いたの?ちょっと汚い」なんて発言していたが、
ああいう世界にいる年配の人は女性観がかなり昔で止まってしまっていて
更新されていないんだなぁと思う。まぁ確かに確認は必要だっただろうが。

だとしても最近の女性の実情を知らなさすぎるだろ。
俺の娘だって1歳になったばかりだが、
俺の事指さして「う●こー!」みたいな事言うぞ。
良く分かっているじゃないか。この調子で成長したら、
二十歳頃にはどんな罵詈雑言を浴びせてくるのだろう。ゾクゾクするぜ。


で、最終的に保育園に受かった俺が言うのもなんだが、
この「保育園に落ちた」という事態はどのように捉えるべきか考えた。

何年も前から待機児童問題は言われてはいるし対策もされてきた。
実はこの数年で保育施設は増えているのだ。しかも少子化のご時世。
なのに待機児童は増えているらしい。どういうことだってばよ。


原因は色々言われているが、
「保育園の充実に伴ってニーズもまた増えている」
という話を良く耳にする。

つまり従来ならば保育園に預ける事は無かったであろう家庭が、
「保育園が増えたのならウチも保育園預けよう」と考えるわけだ。
だから保育園が増えたところで潜在的な保育園希望者が
次々と沸いてくるだけで保育園に入れない家庭は永遠に不滅なのだ。

そもそも保育園は「希望する」場所だ。
正式に国が子供の面倒を見るのは小学校の義務教育からなので、
その前の早い段階で色々勉強させたり運動させたりしたい家庭が、
就学前の準備期間として保育園を利用する場合も多いだろう。

だが、勿論そうでは無い理由でも保育園を利用する場合だってある。
自分も働いてキャリアアップしたい、単純にお金を稼ぎたい、
そういう人には誰かに子供をお世話して欲しいという選択は必然的だ。

だが、子供が国に本格的にお世話になるのは小学校からなので、
言ってしまえば保育園はある意味市場に組み込まれているわけだ。
保育園を利用したいという人にサービスを提供するビジネス。
当然ニーズに合わせて変化する。需要と供給の世界である。

だから現状では、保育園に落ちる事は当然起こりうる。
国や自治体は保育園へ給付金を支給してはいるものの、
保育園を基本的に絶対必要な施設としているわけではない以上、
保育園が少ない地域では落ちるのも前提になってしまう。

なぜ保育園に入れたいのか。

だが、その必要なものではない筈の保育園に対して
「保育園落ちた日本死ね」とまで言わしめているのが現代社会だ。
保育園の社会的ニーズは明らかに上昇しているのだ。

つまり問題は保育園を「利用する」といった状況ではなく、
「保育園に入れなければ生活がヤバい」といった状況にある人が多い事だ。
そういう人にとっては保育園はほぼ必須なわけである。


昔は「保育園に入れるなんて可愛そうだ、小学校までは親が育てるべき」
なんて価値観も普通にまかり通っていたのだ。
今のような核家族ではなく二世帯住宅も多かったしね。

だが今は違う。保育園に入れたい人が増加したのだ。
自分が働かないと金銭的に余裕が無いので保育園に預けたい人も多い。
さらに教育が充実した保育園も増えたのでそれで希望する人もいる。
「保育園に入れるのが可愛そう」ではない。むしろ入れたいのだ。

実際俺の家も金銭面と教育面と両方の理由で保育園に入れた。
しかし日本のどこかでは俺なんかよりも切羽詰まってて
何としても保育園に入れたいと思っている人も沢山いるのだろう。
ごめんよ。娘からう●こ認定された俺ごときが保育園入れてごめんよ。


結局この問題には地域差も色濃く出ているわけである。
皆どうしても今の自分の活動範囲を基準に保育園を選ぶだろうから、
大学や就活のような全国的で幅広いマッチングは実際にはかなり難しい。
フットワークが軽い家庭ならばいいが、土地信仰が強いのも日本人の特徴だ。

でも、さらに考えてみたい。
皆が保育園に入れたい理由を解決する仕組みはやはり保育園だけなのか。
そこに意外と根本的な問題があるのではないかと思う。

単に保育園を増やすのは思考停止。

逆にどういう状況ならば、我が家は保育園に入れようと思わなかったのか、
そういう視点で嫁と話してみたぜ。ちなみに嫁は今後パート勤務予定だ。


在宅ワークが出来れば預けなかったかも。
会社の仕事を自宅で行う在宅ワークは今現在ホットな事項の一つだろう。
実際わざわざスーツ着て出社しないといけない企業ってどれくらいなのか。
特に今は同一労働・同一賃金、成果主義の機運もあるので今後期待したい。


②保育料がパート月収よりも高かったら預けなかったかも。
結局現状は「パート月収>保育料」である。当然だが。
でも逆の状況ならよっぽど教育にコストをかけたい場合を除けば、
働かずに自分で育てたい。保育料が安いのもまた保育園に入れる理由なのだ。


③保育園以外のサービスが充実していたらそれを利用したかも
親が仕事をしたい家庭の子供の面倒を見る仕組みが現状保育園くらいなんだ。
日本ではベビーシッター制度は法整備も遅れているし値段も高い。
チャイルドマインダーもまだまだ。おかげで二重保育のような方法も難しい。
結局は柔軟な選択肢がないために保育園のような施設に預けるしかないのだ。


先に述べたように保育園が増えたところで待機児童は減らない。
さらに行政にとってはこれから少子化の時代だと言うのに、
保育園のような箱物を建てるなんて長期的に見ればかなり不安だろう。
もっとも出生率を上げる施策とセットならば分からんでもないけどね。

だから保育園を増やすという一見分かり易い眼前の対策だけではなく、
親の働き方等も含めた社会全体での受け皿を増やす事が大事なのだ。
「保育園に入れたい」という言葉を色んなパターンに換言し、
それぞれの家庭のニーズを正しく解釈した上で対応すれば
何も保育園の増加だけが答えではないと分かるのではないか。

とある家庭の超待機児童対策論。

というわけで、我が家が考えた待機児童対策を書いてみよう。
結構ぶっとんだ論になったがこれくらい振り切った議論もいいんじゃないか。


・保育園完全民営化+小学校未就学児手当
保育園への補助金は今後一切ナシ。市場原理をガンガン働かせていこう。
保育料が値上げしても良いさ。いい保育園にはみんな集まってくるだろう。

代わりに小学校就学前の子供がいる家庭には月20万くらいの手当を配ろう。
そのお金で保育園に入れて働いても良し、働かずに自宅で育てるも良し。
つまりお金をどう使うかの選択肢を各家庭に与えるのだ。

しかし殆どの仕事は育児休暇が長く取れないので、
育児に専念する場合は退職がデフォになる。これは仕方ない部分もある。
だから育児後の親が再就職しやすい社会になっていく事が重要なんだよ。

ただ現状はその再就職が心配だから
みんな働き続ける⇒子供をどこかに預けたい⇒待機児童が増える
のコンボなのだ。ここを突破できればきっと待機児童は減る。
後は在宅ワークを増やしていくとか、働き方の多用化と流動化が必要だね。


・義務教育の低年齢スタート
実行にはかなりコストがかかりそうだがコレもアリだろう。
小学校までに色々教育したいという社会的ニーズが高いなら、
いっそ国全体で義務教育のスタートを1歳とかにすればいい。

ある意味では上記の対策と真逆だ。完全に国が面倒を見るのだ。
これならば保育園落ちたなんて話はまず無くなるぞ。
いきなりは厳しいが緩やかに移行していくならばイケるかも?


・育児ロボットの開発加速
ロボット大国日本だ。介護ロボットが実用化されつつある今、
育児ロボットだって間違いなくそう遠くない未来に実用化される。
だから待機児童を減らしたいならロボットの進化をどんどん加速させよう。

育児ロボットを開発する企業にバンバン投資して競争も加熱させ、
購入する家庭にもじゃんじゃん補助金を出して普及を後押ししよう。
教育機能もついた高性能ロボットならきっと大人気になるはずだ。

いつか品質の高い育児が出来るロボットが登場したならば、
保育園に預けるという選択肢の方が時代遅れになるかもしれない。
あとは海外にも売り込めるし。こりゃ日本始まったな。

最後に。

なんだかんだで結構長文になった。
そりゃ俺だって一人の親として書きたい事がいっぱいあるのだ。
今の子供をとりまく状況に満足しているわけがないんだよ。

でもね、「日本死ね!」なんてネガティブな言葉は使いたくないんだ。
例えそれが表現だったとしてもだ、死ねという言葉はやはり嫌悪感を生む。
これからの子供が見る未来を論じる時には明るい希望があって欲しいわけだ。

だから頼む。

日本生きろ!

日本が死んだら俺の好きな漫画もアニメも音楽も死ぬ。楽しみが激減する。
完結を待ってる漫画、新作を待ってるバンド、そんな物も俺には大事なんだ。
利己的な理由で悪い。でも子供にもそんな日本の文化を楽しんで貰いたいよ。


でも今回は刺激的な「日本死ね!」という
ネットでの個人の投稿が世の中を動かしたのだ。これは非常に象徴的である。

マスコミがいくら煽っても殆ど誰も気にしない時代において、
個人の痛烈な叫びがここまでの熱を帯びた理由は何なのか。

やはりマスコミと違ってこの声が「リアル」だったからだろう。

これは普段のマスコミのオオカミ少年的な素行の悪さも問題なのだが、
何のフィルタもかかっていない個人の声の純粋性にはやはり敵わない。
むしろマスコミは反省すべき点が多々あったのではなかろうか。

そう考えると、
今後は個人メディアの可能性が伸びていく時代ではないだろうか。
今までの権威主義的なもののメッキが次々と剥がれ落ちて、
どんな形だろうと個人の声がダイレクトに伝わる時代の到来だ。

この時代の風はこれからの世の中を変える追い風となりそうだ。
今回の騒動からはそんな事も考えさせられている。

4093884307 保育園義務教育化
古市 憲寿
小学館 2015-07-01

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