脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】MAN WITH A MISSION / The World's On Fire [2016]

狼が牙をむく そういうものよ。

The World's On Fire(初回生産限定盤)(フォトブック付) The World's On Fire(初回生産限定盤)(フォトブック付)
MAN WITH A MISSION

曲名リスト
1. Survivor
2. Waiting for the Moment
3. Dive
4. Raise your flag
5. followers
6. The World’s On Fire
7. Give it Away
8. Seven Deadly Sins
9. Mirror Mirror
10. Memories
11. Far
12. Out of Control
13. ワンダーランド

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ガンダム鉄血のオルフェンズの主題歌『Raise your flag』が
原曲はサビから始まってないのを知って「あれ?」となって
TV主題歌あるあるを発現してしまったアルバムだ。
というかよくあるんだよコレ。カラオケで2番歌えないとかも。


メンバーが狼の被り物をしているという事でも話題になり、
すっかり人気バンドの仲間入りしたマンウィズだが、
最初見たときは「夏フェスきつそー」だった。

そして実際彼らはフェスでもその狼設定を守るべく脱ぐ事はない。
これは凄いぞ。なんというストイックさだろう。
もし彼らがその被り物を脱ぐ時が来たら、
それは人気女優がAV出演して脱ぐ時と同じくらいの衝撃だ。


そんな彼らの最新アルバムだ。

「世界が待ってた!」みたいな謳い文句もあったが、
実際海外バンドとの交流も多いみたいだ。
このアルバム収録の『Out of Control』では
アメリカの人気バンドZEBRAHEADとコラボしてるし。

これがまー普通に良いアルバムだった。
そこまで驚く程良かったというわけでも無いが、普通に良い。
彼ららしいし聴き易い。ちょっと大人っぽくなった印象はあったけど。


だがしかしまあなんというか、どちらかというとね、
彼らみたいな音楽が売れているという事実の方が俺は驚きなんだよ。


いや待て、早まるな!別にディスってるわけじゃないぞ。
俺は基本的に若者の音楽好きだ。おっさん扱いするな。

何が驚きかというとですね、
こういう曲が売れる時代になってきたという事に驚いたのだ。


サカナクションが売れたときにも思ったけど、
ああいう音楽はぶっちゃけ俺の青春時代には売れなかったんだ。
実際サカナクションなんて10年前だったら
オリコンベスト10ですら微妙だったのではないかと思う。

マンウィズもね、メロコアとラウドロック的要素が強い曲だが
間違いなくこの手の音楽は10年前はこんなに売れてなかった。
どちらかというと俺らみたいな音楽好きをこじらせた勘違い野郎共が、
満たされない自尊心を満足させるために聴いてたような音楽だったんだよ。


つまり時代が追い付いてきたのだ。
歴史的に見ても音楽の土壌は先人達が醸成する事で広がっている。
だからこそ時代と共に変化が楽しめるわけ。歓迎したい話なんだよ。

だから逆に言うと俺は時代の先を行っていたという事だ。
それが彼らが売れた事によって証明されたんだよ。マンモスうれピー

だから俺が今聴いてる音楽が次に売れる音楽という事である。
そういうわけでみんなこのブログのブックマーク宜しく。
ちなみに俺が今聴いてるのはaikoだ。aikoヤベェ。aikoブーム来るぞ。

しかし彼自身も昔に比べると少し変わったような印象を受ける。
上でも少し述べたがじわじわと熟練の味が出てきている。

特にアニメ七つの大罪の主題歌となった『Seven Deadly Sins』は
まさに七つの大罪!と言わんばかりのまんまタイトルだけど好きだぜ。
スケールアップしたマンウィズの魅力が堪能できた。

狼設定というちょっと奇抜なスタイルで売り出している感もあるが、
それを差し引いても人気が出るのは頷けるバンドである。
英語詞と日本語詞の混ぜ込みスタイルも以前より板に付いてきてる。
今の若者の音楽が知りたいなら聴いておいて間違いないアルバムだ。


そういえばBEAT CRUSADERSは何かのフェスで観たとき
あっさりお面外していて拍子抜けした記憶がある。
顔を隠し続けるという事はかなり大事な要素かもしれない。
彼らにはクールで孤高な狼スタイルを貫いてほしいものだ。


…とか思ったが、アニメタイアップにCMソング、
さらにはめざましテレビとかまで出演しやがって、
実は狼キャラの癖にやけにリア充な狼達だった。
道頓堀でのサプライズライブ等、話題性で沸かせる事に余念が無い。

しかし良く考えたら一匹狼ではなく五匹狼なわけだ。
五匹なんだから微妙に群れたがる狼なんだよな。
やっぱアンチリア充代表選手の俺からすればいけ好かない奴らだった。


音楽シーンの変化は思ったより速いぜ。
注目を集められたとしても飽きられない努力が必要になる。
実はそっちの方が難しかったりするとは良く耳にする話だ。

群れたがりリア充狼達は次はどんな一手で来るのか。
被り物して待て。


【採点】
・ストイックな被り物    50点
・時代が追い付いてきた   20点
リア充5匹狼        5点
・アニメソングあるある発現 -2点
73点