脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

脱R論 - 一般人の一般人による一般人のための音楽ブログ。

多様化に対応できない企業は消えてくれ。


パラダイムシフトに乗り遅れるな!

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない [DVD]
いずみ吉紘
B00352PK6E


先週に引き続き懲りずに労働問題の話題だよー。
というか最近の紹介曲もそんなのばっかだったし。
なんか今の俺はそんな気分なの。残業続きだし…。

しかし最近本当に労働を巡る見方が変わってきたよね。
色々なところで残業抑制やライフワークバランスの話を聞くし、
テレビでも良く働き方の特集が組まれている。
ウチの会社でもやっと少しずつだけど長時間労働が見直され始めた。

でも労働問題への対応はまだまだぬるい!
残業月60時間制限とか国が言ってるけど全然ダメダメ。
毎日9時に会社終わるとか仕事以外一日何も出来ないじゃん。

こんな状況では労働力として外国人を呼び込むにも不都合だよ。
今の日本で働きたい人なんていなくなってもおかしくない。
優秀な外国人労働者が欲しいなら労働環境こそ改善しておくべきだ。

働き方改革、スタートラインとしてはまずまずかもしれないが
これからはもっと深く、そして多角的に取り組んで貰いたいところ。

ネットで広がる労働問題への意識。


労働問題はここ数か月で一気に火が付いたような気がする。

数年前からライフワークバランスという言葉自体は聞いていたけど、
言葉だけで実態はそこまで良くなっていたとは思えなかった。

しかしここ最近になってからもう一度見直されてきた。
この辺りはやっぱり昨年の電通社員の自殺の件が大きかったんだろう。
あの事件を受けて一気に他の企業の緊張感が高まった。

だがこれも俺としては「やっとかよ」といった感じ。むしろ今更感。
長時間労働での自殺者はずーっと前から全国的に存在したわけで、
今回がたまたま電通というメディアに密接した大企業で起きたからこそ、
ここまで大きく広まったというだけだ。そこは悲しい。


ただ、SNSの広がりのおかげで明るみになった部分もある。
今回問題になった自殺社員は単純な長時間労働だけでなく
セクハラ・パワハラ的な事も受けておりその辺もSNSに書いてあった。

セブンイレブンが欠勤したバイトに罰金を課した件もそうだが
明らかに異常な行為が今はSNSというツールを通して表面化してくる。
これも時代の進歩によって生まれた新たな潮流の一つだ。

今の若い人達はSNSという発信源を持っているわけだが、
それも一昔前まではここまで一般化していなかったわけで
泣き寝入りする人も多かったんじゃないかと思う。

あとネットによって労働に対する知識も拡散・平準化し、
グローバルな視点から労働問題が浮き彫りにされやすくなった。
それまではそれが違法とすら疑われていなかった状況もあっただろう。
でも今はネットによって労働者が自分を守る武器を持てるようになった。

そういう意味でも今やネットは手軽な告発場所として有り難い存在だね。
これからの若者はどんどんネットで情報を吸収・発信し、
いざという時の駆け込み寺として利用するのもいいんじゃないかな。

そもそも今の労働形態に疑問を持とう。


敢えて俺が言うまでも無く日本は労働環境が良くない。
無駄が多い割に価値のある行動は殆ど出来ていない。
前回も書いたが、この点は日本は完全に後進国だと認めるしかない。


でも、この労働スタイルっていつまでそのままなんだろう?
ずっとこれから先も何十年も同じ労働スタイルで暮らすのかな?
皆これが当たり前になり過ぎててそういうもんだと思考停止してない?

ちょっとここで今の労働形態について掘り下げてみよう。

この年功序列・終身雇用に各種手当という日本のメジャーな雇用形態は、
ルーツとしては100年位前のアメリカの自動車メーカー、
フォードが採用していたフォード・システムが原型だと聞いた事がある。
そのモデルを日本に合わせて変形して輸入しそれが定着したらしい。
つまり我が国はもう100年も前の雇用形態を長らく愛しているのだ。

このフォード・システム自体は当時は非常に有効だったらしく、
年功序列で昇給していく事で労働者の足止めをしていたのだ。
当時のアメリカでは経営者が労働者を軽視していた事もあって、
賃金が上昇していく制度は非常に魅力的で労働者を多く集めていた。

そして会社は雇用者を守るという家族的な意味合いが強くなり、
各種社会の様々な制度もこの雇用形態に沿って作られるようになった。
しかし、社会の仕組みそのものがこの雇用形態が前提となってしまい、
結果的に労働者は経営者に守られているという性格が強くなりすぎた。


だがやはり時代は変わりゆくもの。そりゃ100年も経ってるからね。
今や仕事のやり取りはミニマルな世界で簡単に出来るようになった。
自分の持ってる技能をどこかの誰かに提供する事が容易に出来る。
昔みたいに工場に出向かないと仕事が出来ないなんて事はない。

実は本家であるフォード流の雇用形態は40年前に各国で衰退を始め、
シフトチェンジを余儀なくされたというのが一般的な見解だ。
これは世界的に社会的なインフラが整い始めた事も大きいだろう。
労働のイニシアチブがどんどん労働者サイドに流れていった。

だが日本では未だ驚く程にこの感覚から抜けきれないでいる。
年功序列、終身雇用、各種手当、退職金…イニシアチブはまだまだ
経営者側にあり、社会も上記の制度を中心とした構造のままなのだ。
この雇用形態が長らく続いた日本は今、色々な部分で歪みが生じている。


ただ俺もこのスタイルを全て無くせと言ってるわけじゃないよ。
各国では見直された雇用形態が未だに日本で主流なのは、
日本の気質に合っていた事とそこに色々なカスタマイズを施してきた事だ。
この価値観が合っている人たちはその人たちで組織を作ればいいと思う。

けど問題なのは実際の日本の会社がこの形式ばっかりな事だよ。
他の柔軟な雇用制度が広まらないのはどう考えても時代遅れじゃね?
感覚が麻痺してしまい、世界のパラダイムシフトに気付かないまま
労働環境が悪い国へと皆で揃って一緒に沈んできたわけだ。

そもそも時間勤務という形態自体も工場のラインの名残だよね。
大体の生産量が時間に比例する工場が産業のメインだった時代とは違い、
知的労働の成果物は時間に比例しないわけなんだけど、
それでもやっぱり慣例的に労働といえば時間制という認識でいる。

でもこの形態があまりに長く続いてきたせいで、
それが当たり前になりすぎてもう誰も疑わなくなってしまっている。
時給制ってどんな業種にも当てはまるものじゃないと思うけどなー。

管理職とか別になりたくもないんです。


あと、今の若い子は仕事に対する熱意が無いとか言われるけど
別にいいよね。大きなお世話だよ。ホントほっといてくれないかな。
でも人生への熱意は結構あると思うぞ。みんな凄い人生楽しんでるぞ!

この辺の認識の差は世代間のギャップも大きいだろうと思う。

日本が高度経済成長期~バブルの頃までは、
皆一様に揃って働いて給料も上がって家庭を持つ、
それこそが共通の目標だと皆が本気で信じていたのだ。

世の中の娯楽の数も少なく趣味も多様化しておらず、
誰もが似たような金太郎飴みたいな日常を続けていた。
だからきっと生活スタイルも考え方も大体が同じ方向を向いていたのだ。
見方によってはある意味で可哀想な世代とも言える。


しかし最近になって新しい価値観が次々と誕生した。
趣味もライフスタイルも多様化し選択肢も十分に増えた。
そして別に皆が皆全員で上を目指さなくてもいいじゃないか、
自分の人生は自分で決めて自由に生きるという若者が増加した。

上の世代が「自分達の時代はこうだった」と言っても「だから?」だ。
まるでそれこそが唯一解みたいに言われましても…
てか上の世代と同じ事しかしてなかったら未だに人類は狩猟生活ですが。

一生懸命働かないと上に行けない?一生作業員のままでいいのかって?
大いに結構です。むしろそっちでもいいと思う人も間違いなく多い。

つーか日本の昇進制度も無駄ばかり。なんでみんな管理職になるの?
バリバリ現場主義だった人が管理職になる方が無理があるでしょ。
理経験無い人がいきなり管理出来るの?現場いた方が効率良くない?


この辺の昇進の感覚については俺らの世代は普通だけど、
上の人にはなかなか理解されないっぽいんだよなぁ。
やりたい仕事をやるんじゃなくて管理職目指すのが普通とか言い出す。
 
少し前のNHKの働き方特番みたいな番組でも、年配のアナウンサーが
「え?管理職を目指すのが当たり前でしょ?」みたいなコメントしてた。 
上に行くの定義がそもそも共有できていない。そんなもんよ上の世代は。

このように「稼ぐために管理職にならなけければ」という事のみが
上昇志向と捉えられ、自分のやりたい事を磨き続ける事は違うという感覚。
そしてこれこそが大きな社会的損失なわけだ。技術がある人なのに
稼ぐために慣れない管理職を任された結果その技術は埋もれてしまう。

それなら別に上のポジションなんか狙わなくてもいい。
自分の好きな事をある程度やって趣味に興じて人生を楽しむ。
会社の経営陣を目指す人と、自由気ままに働く作業員と、
それぞれの目指す未来の姿があっていいじゃないの。

好きなように働いて人生を謳歌する。
これが俺ら以降の世代が持ってる価値観なんだと思う。

仕事に対する意識にギャップがあるのは当然。


しかしこの働き方への意識のギャップは、
どこでどうやって生まれるのだろうか。

俺はそれなりに働いてそれなりに技術を身に付けたいと思うタイプだが、
ガンガンに働きたいと思う人が精一杯働ける場も当然必要だと思う。

特に好きな事は皆時間を忘れて熱中するものだ。
何かこう一本にやる気を見せる時は時間無制限に取り組みたいだろう。


おそらく創業者と言われる人達なんかは皆そうだったんじゃないかな。
会社を起こした時は、少ない従業員が皆会社の価値を信じて共有し
同じ方向を向いて進む事が出来る。 だから我武者羅に頑張れるのだ。

そしてそうやって信じて突き進んで結果、
事業を軌道に乗せる事が出来るわけである。
だから会社の黎明期から働いている古株の社員は、
皆きっとそういう会社への想いを共有しているのだ。

しかしそうやって頑張ってきた自分たちの感覚があるからこそ、
入社してきた社員も全員がその価値観を一様に共有しており、
全員が会社の管理職ポストを目指しているものだと
勘違いしがちなんじゃなかろうか。皆が会社を好きなんだと。

だから新入社員もかつての自分達と同じように
会社を担うためにバリバリ働いてくれるんだと思いたい。
創業期からのメンバーはこの辺をある意味で妄想しちゃうのだろう。

会社の価値、目的、背景をどこまで共有しているか、
そこがギャップの始まりなんだろうね。


でも実際、入社する理由なんて様々だ。
もしかしたら全く別の野心があるかもしれないわけだ。
だから大事なのはそれぞれの目標を明確に雇用し、
さらにその目標を随時見直す事である。

単に仕事だけこなしてお金を稼ぎたい人から、
会社の理念に心から賛同して会社を担いたいと思っている人まで
そのバランスを経営陣が常々チェックしていく。

会社の理念とかは全く気にしてないけど人材として使えそうなら、
とりあえず従業員として雇用しておくのも良いだろうし、
仮に「ウチの会社の理念マジ最強だから」と思われる方は
そういう人だけ雇用して会社をまわせるならそれが一番だろう。

会社の経営陣の思惑と従業員の思惑、
そこには大きな溝、ギャップがある事はむしろ当たり前だし
皆が目指すところは実は全く違う事が多いというのが前提だ。
後はそれをどう運用していくかが経営者の手腕なんだと思う。

会社が従業員に合わせる時代に突入する。


ライフスタイルの多様化により皆同じように働いていた時代は終わった。
会社は今までの様な会社のスタイルを強制する形では人が集めにくくなる。
働き方を一人一人柔軟に対応させられるような仕組みを作らないと、
そういう働き方が出来る会社に次々と人材を奪われていく時代だ。

だからビジネスモデルは単純な利益モデルだけではなく、
それをこなす人材を確保する事も考慮しなければならない。
従業員がちゃんと集まるのか、そこまで考えた上でのビジネスなんだ。


会社側が時代遅れでは当然人材は取り逃がしてしまう。
入社希望者に未だに手書きの履歴者を求める会社などは
逆に若い優秀な人から見限られてしまっているなんて話も耳にする。

今は皆が自由に人生の選択を考えるようになったお陰で
完全に会社は労働者に選ばれる時代になったと思う。
古い感覚の方々分かってますか?人が集まらなくなりますよ?

上の世代がやってきた事だけを正義と思い込み
それを得意げに誰にでも適用するなんてまさに老害の極み。
多分自分たちがやってきたやり方を肯定したいがために
下の世代にもそう押しつけるんだよなぁ。ホント迷惑な話だよ。 

正解は一つじゃない、どれも正解なのにね。

そんなわけで優秀な人材を広く集めるために、
最近は色んな取組みを行っている会社が登場しているぞ。

⇒残業しない人に残業代を払う会社:日経ビジネスオンライン

⇒突撃!ワークライフバランスの現場訪問!この会社の子連れ出勤制度がスゴイ

いずれもカンブリア宮殿で紹介されていた企業だけど凄い…。
こういうやり方を率先して導入できる企業は今後も人材に困らなさそう。

他にもその時の状況で自由に勤務時間を選べる企業や、
在宅リモートワークを進める企業、そもそもオフィスが無い企業などなど
様々な働き手のニーズに応えられる会社も続々と増えている。

だっていつまでも週40時間だけが当たり前なわけがないよね。
そこに気付き始めた経営者は早速動き出しているのだ。
これからこの流れがますます強くなっていく事は間違いない。


日本は大げさでも何でもなくこれからが正念場。

労働時間が厳しく取り締まられるようになった事は良かったものの、
一方でGDPを維持しようと思うならば生産性もあげなければならない。
フリーランスを支援するような仕組みももっと必要だと思うし、
国際的な競争力もまだまだ足りていない。

しかしここを乗り切らなければ日本の未来は明るくない。
社会全体で労働環境を良くして、仕事量を選べるようにして、
人材を有効活用しない限り、皆で仲良くじわじわと沈んでいきそう。

これからは多様化、ダイバーシティの勢いは止まらないよ。
皆それぞれがそれぞれの人生をどうデザインするかを考えている。 
そんな時代にいかに適応していくのか、企業にはそれが求められている。

今、まさにパラダイムシフトが起きようとしているのだ。
我々もどんな人生にしたいかを常に考えアンテナを張っておこう。

そしてこの多様化についていけない企業は間違いなく淘汰されるだろう。
いや、むしろ早く淘汰されろ!

それがこれからの日本のためになるよ。うん。


ゆとりですがなにか DVD-BOX (6枚組・本編5枚+特典1枚)
B01GUSAZS2

広告を非表示にする