脱R論

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【Album】Mr.Children / シフクノオト [2004]


良かった事だけ思い出して。

シフクノオト シフクノオト
Mr.Children

曲名リスト
1. 言わせてみてぇもんだ
2. PADDLE
3. 掌
4. くるみ
5. 花言葉
6. Pink~奇妙な夢
7. 血の管
8. 空風の帰り道
9. Any
10. 天頂バス
11. タガタメ
12. HERO

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この前からミスチルのアルバムの話題が続いているわけですが、
ミスチル25周年だし折角なのでミスチルネタ連発してやる!

というわけで今回は2003年リリースの『シフクノオト』だ。

そして先に言っておくけど俺、このアルバムが苦手なのである。


まず、このアルバムに至るまでのミスチルの略歴をおさらいだ。

94年の『Atomic Heart』で邦楽シーンのトップに躍り出て以降、
ダークな面やらスキャンダラスな面やらで
自分だって思ってた人がまた違う顔を見せるミスチルだったが、
2000年くらいになるとその勢いにもやや陰りが見え始めた。

GLAYラルク、宇多田や浜崎のような新興勢力
若者の支持を集めミリオンヒットを飛ばす中で、
ミスチルが2000年に発売したアルバム『Q』はミリオンに届かず
オリコンも2位止まりというミスチルにしては異例の事態となった。

だが2001年に通称「肉盤」「骨盤」と言われるベストを2枚発売し、
自らの活動の総括と共に改めてその存在感を示す事に成功。
若者への認知度も広がり、ベスト盤は合わせて400万枚越えの大ヒット。
絶妙なタイミングで発売されたベスト盤が起死回生の一発となった。

Mr.Children 1992-1995
Mr.Children 1992-1995
Mr.Children 1996-2000
Mr.Children 1996-2000

そして2002年のアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』は
オリジナルアルバムとして再びオリコン1位&ミリオン達成の
完全復活の一枚となり、その後の活動を盤石なものとする。

以降ミスチルは2000年代に『シフクトノオト』『I LOVE U』
『HOME』『SUPERMARKET FANTASY』と計5枚のアルバムを発表し、
その全てでミリオンを達成すると言う快進撃を続けたのだ。


そんな2000年代の5枚のアルバムの中でも
140万枚という最大の売上となったのがこの『シフクノオト』だ。
前回、ミスチルのアルバムは結構好き嫌いが分かれると書いたが
このアルバムについては結構ファンが多い方じゃないかな。

だが、繰り返す。俺はこのアルバムが苦手である。

何故かってそりゃもうこのアルバムが「説教臭い」からに他ならない。

まぁミスチルはいつだって説教臭いと言えばそうなんだけど、
とりわけこのアルバムは「説教臭い」。自己啓発本読んでるみたい。
ほら、俺自己啓発本とか嫌いなクチじゃん?
漫画とかで現実逃避するタイプじゃん?

ミスチルも時期によって雰囲気が異なってくるんだけど
このシフクノオトの時期のミスチルってね、
とにかくまぁ説教臭くてダメなんですわ。


例えば『Any』の歌詞。

今僕のいる場所が 探してたのと違っても
間違いじゃない きっと答えは一つじゃない

うわーっ!自己啓発本の常套句みたい!啓発される啓発される!
俺の脳が逃げたいって言ってる!

例えば『Hero』の歌詞。

人生をフルコースで深く味わうための
幾つものスパイスが誰もに用意されていて

うわーっ!意識高い系の女子大生がインスタに書いてそう!
青空の写真をアップして書いてそう!

例えば『タガタメ』の歌詞。

子供らを被害者に 加害者にもせずに
この街で暮らすため まず何をすべきだろう?

うわーっ!意識高い系の女子大生がインスタに書いてそう!
子供の写真をアップして書いてそう!


歌詞自体はむしろミスチルの平常運転だと言えばそうかもしれない。
だが何が嫌かって、これらの曲の歌詞の無理やり歌に乗せられた感
メロディと歌詞が完全に別の世界で成り立っている事だ。

歌詞ってのはただ読むだけのものではない。
それに音楽がつく事によって韻を踏んで耳に馴染ませたり、
抒情的なメロディで歌詞の雰囲気を増幅させたり、
様々な相乗効果を期待するから歌と詞がセットで存在するのだ。

故にただただ言いたい事を並べただけの歌詞は
本当にただの「詞」でしかない。音と一緒になる事で
新たな発見、感動、面白さが生まれない事には「詞」の域を出ない。

と考えた場合、上記に挙げたような歌詞からは
俺はそういった「曲としての意図」が感じられなかったのだ。
ただ言いたい事をサビで言いましたという説明重視の姿勢。
他の言い回し無かったんかい!ってくらいの説明口調だ。

もうここまでくるとロックバンドというよりコンサルタントである。
桜井さんはライブイベントより講演会とかやった方がいいんじゃないか。
総選挙開票イベントで結婚発表するアイドルの方がよっぽどロックだよ。


そして、そんな桜井さんの説教全盛期のアルバムなのに
タイトルは『シフクノオト』なのがマジで笑える。
どう考えたって『シフクノコトバ』ですよコレ。

あとこのジャケットもね、なんかもう詩集って感じで好きじゃない。
アレだな、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い的な。
嫌なモノは嫌な部分ばかりが目立つというか。

ちなみにこのジャケットは
あの有名なデザイナーの佐藤可士和さんが手がけたらしいんだけど、
一見シンプルに見えるのに細かい部分が主張してきてしつこい。
佐藤さん自体は個人的には凄い人だと思ってるんだけど、
彼の作品にはヒットと空振りの差が結構あってこれは空振りの例。

まぁでもこのアルバムにいいイメージが無い一番の原因はね、
このアルバムの収録シングルが発売されていた時期が
俺の大学受験の真っ只中だった事だよね。

あの時期に桜井の説教聞かされるとかストレスでしかない。
受験生にね「間違いじゃない きっと答えは一つじゃない」とかヤメロ!
たった一つの答えを書かなきゃ間違いなんだよ!落ちるんだよ!

ちなみに第一志望に受かりました。良かったです。
ただ受験直後にこのアルバムを聴くと、
色々辛い事が思い出されて嫌だったんだと思う。

ハイ、というわけで
結局このアルバムが苦手なのは受験のせいですね。
ごめんなさい。完全に個人的な理由でした。
説教臭い事には変わりはないと思うけど。

ももしかしたら受験に効くアルバムなのかもしれない。
そう思うと、多少説教臭くても受験生は聴く価値アリ?


【採点】
・説教臭い  20点
・意識高い  20点
・しつこい  20点
・受験に強い  3点
63点

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