読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

脱R論 - 一般人の一般人による一般人のための音楽ブログ。

【Album】カラスは真っ白 / ヒアリズム [2015]

アーティスト:カ 邦楽 2010年代 65~69点 Album

カラスは真っ白、ジャケットはカラフル。

ヒアリズム ヒアリズム
カラスは真っ白

曲名リスト
1. ヒズムリアリズム
2. night museum
3. The xxx
4. RADIPHONE
5. せいじゃくのこうしん
6. フミンショータイム
7. ニュークリアライザー

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 

「カラスは真っ白」だ。

バンド名からしてもう凄い。
知らない人からしたら間違いなく曲名である。
水中、それは苦しい」とかもね。最近多いよねこんな名前のバンド。

『カラスは真っ白 / ヒアリズム』とか書かれてたら
知らない人間は絶対ヒアリズムがバンド名だと思うだろうよ。
それは多分バカリズムのせいでもある。罪な奴だぜ升野。


そんな曲名混乱バンドのミニアルバム『ヒアリズム』だ。
そしてすまん、バンド名がわかりにくいと散々言った後だが、
もう一言だけ愚痴を言いたい。これが日本のアーティストの姿だと。

どういう事かって、そりゃもう誰もがいつも思ってる現象だよ。
「リード曲だけ印象的で他の曲が全然残らない」現象だよ。
昔っっっっっから日本のアーティストにどれだけ多いことか。

そういう理由で今回は”敢えて”アルバムについて書いている。
そしてこの問題は別にこのバンド、このアルバムに限った話では無い。
だからこのアルバムを槍玉に挙げる事に対してすまないとは思う。


俺は1曲目の『ヒズムリアリズム』が凄い好きなんだ。
このアルバムのリード曲でプロモがある曲だ。

サイケデリックファンクでゴリゴリ圧倒されるのが楽しい。
音の情報量といい展開といい凄まじい勢いがある。
こんなに体が上下に揺れてしまうファンクなロックは久々だった。

そしてこのジャケットの感じ、プロモの感じ、
なんか観た事あるなと思ったら「ファンタジスタ歌麿呂」じゃないか。
彼は凄いぞ。色盲だからこそ表現される鮮やかな世界。いいよね。

というわけで大分ハマって聴いてた『ヒズムリアリズム』。
強烈にファンキーでぶっとんだこの曲でノリノリだぜっ!


…とこの一曲だけチョイスして終わってもいいところなのだが、
今回はそれじゃ終わらん。まだだ、まだ終わらんよ!


アルバムの残りの曲だが、残念ながら殆ど印象に残っていないのよ。

フミンショータイムがやや残っている程度かな。
実際は”好みの問題”の一言で片付く話なのかもしれないが、
少なくとも俺は『ヒズムリアリズム』だけ聴ければ良かった作品だ。

やっぱりね、特定の曲だけ印象に残るってのが邦楽的なのである。

このブログでも何度か触れてきたが、
洋楽はアルバム中心、邦楽はシングル中心という文化がある。
これは昔からそうなのだ。日本人はアルバムを軽視する傾向が強い。

だからと言って、洋楽には特定の曲だけが目立ってて
他が微妙なアルバムが無いのかと言うとそんなわけでもないけどね。
実際俺もそういう洋楽アルバムにも結構出会った事がある。

でもやっぱりだ、邦楽は圧倒的にその傾向が強いんだよ。
メジャーなアーティストになればなるほどそうだったりする。
シングル曲だけ良くて他の曲が明らかに埋め合わせで出来てるアルバム。

邦楽はアルバム全体で構成を考えるという習慣が希薄なのだ。
これはもう純然たる事実だ。シングル文化の邦楽の宿命なのかもしれん。
ベスト盤ばかりが氾濫するというのも日本の傾向を象徴しているよ。
 

特にこのアルバムは『ヒズムリアリズム』が凄い好きだったが故に
そう強く感じた。だからこの機会にこの記事を書こうと思ったわけだ。

では逆に『ヒズムリアリズム』がもっと普通の曲だったら良かったのか?
俺はむしろそう思う。ミニアルバムとは言えアルバムとして出すなら、
やはり全体の流れとかバランスとか意識してある方が通して聴き易い。

シングルとか配信で出てたらまた見方が違っただろう。
でもアルバムだもん。どうやってもアルバムとして意識しちゃうのだ。


シングルとアルバムは違うんだ。邦楽アルバムを聴いたリスナーの
やっぱり「シングル曲はいいけどアルバム曲が…」という声は昔から多い。
結構みんな意識してるんだよ意外と。だからベストだけで満足するんだ。

この構造は業界の意識改革としても非常に重要だと思う。
だって今は個別で曲をダウンロードする環境も整っているわけだし、
マジでみんなアルバム買わなくなるよ。きっとこれからはベスト盤すらも。


なんか結局カラスは真っ白に関係ない話ばかりになってしまった。
すまない。でもこの邦楽の空気には俺は愚痴をこぼしたくなるんだ。
だから今回改めてそう感じたこのアルバムについて書かせて戴いた。

それになんだかんだで俺はカラスは真っ白の次作も聴きたいと思ってるよ。
また『ヒズムリアリズム』並みの熱い奴を宜しく頼む!

【採点】
・曲名バンド名で混乱     30点
・強烈サイケデリックファンク 20点
・リード曲のインパクト    20点
・その他の曲の薄さ…     -5点

65点

広告を非表示にする