脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】パスピエ / 幕の内ISM [2014]

幕の内弁当は好きじゃないんだけど

幕の内ISM (通常盤) 幕の内ISM (通常盤)
パスピエ

曲名リスト
1. YES/NO
2. トーキョーシティ・アンダーグラウンド
3. 七色の少年
4. あの青と青と青
5. ノルマンディ
6. 世紀末ガール
7. とおりゃんせ
8. MATATABISTEP
9. アジアン
10. 誰?
11. わすれもの
12. 瞑想

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わたしまけましたわ。

コレはやられた。パスピエの新境地だ。
新世代のポップ・ロックの幕開けとも言えるかもしれない。

…いや言い過ぎたかな。やっぱ言えないかもしれない

…いやいや、ここは強気になるべき。
やっぱそう断言しとく。これは傑作だぞ!


従来のパスピエらしいポップロック路線は踏襲しつつ、
今までにないシンプルな曲やマイナー感のある曲、
1回聴いただけじゃ咀嚼できないような捻った曲、
脳内に焼きつくような中毒性がある曲等、
いかにも幕の内弁当のような多様性だ。

アルバムタイトルも
「ONOMIMONO」「わたし開花したわ」「演出家出演」と
回文になっていたタイトルからついに脱却だ。

…実はもう回文ネタがなくなったとか。。。


ボーカルの大胡田なつきがデザインしているジャケットも
今回の内容にふさわしいカラフルさがある。
今までは結構手抜きこざっぱりとしたジャケットデザインだったが、
カラフルで鮮やかなジャケットになっているのだ。

色々と今までのパスピエを抜け出して、新境地に入った作品だ。

そして多様性といってもどの曲もパスピエらしい独特の癖がある。
なんだろう、少し歪んだポップさというかポップではあるけれど
少し間違えればマニアックな曲になってしまう綱渡りのような曲。
そんなバランス感覚の上に成り立っている楽曲群。

幕の内弁当のようなバラエティがありつつも、
アルバムとして不思議と綺麗な統一感があります。
お腹いっぱい、満足感のあるアルバムだった。

ただ、実は俺、
幕の内弁当自体はあんまり好きじゃないんだよ…。
大体なんか一つか二つは要らんもん入っとるやん。

からあげ弁当とかの方が好きです。
メインがドカっとあるヤツね。


【採点】
・絶妙で癖のある楽曲群   30点
・幕の内弁当のような多様性 30点
・新たなポップロックの予感 30点
・俺、幕の内弁当はあんまり好きじゃない
              -2点
88点