脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】WANDS / もっと強く抱きしめたなら [1992]

これぞ王道J-POPのお手本。

 

カラオケ・ドラマ・長戸大幸
90年代前半っつーたらこの通称KDDのカラクリが猛威を振るった時代だ。

アーティストの露出は抑え、
代わりにドラマのようなTVタイアップで曲を認知させる。
それがカラオケで歌いたくなるような曲であれば尚GOOD!
この方式によりヒットが量産されて所謂ビーイング系が大流行したわけです。


その10年後、
授業では教えてくれないジャパンカルチャーを熱心に学ぶ
勤勉な高校生だった俺も90年代の勉強のために良く聴きあさったのだ。
やっぱ見事にハマりました。確かにカラオケで歌いたくなるもん。


そんなビーイング系代表の一角、WANDSのブレイク曲。

もー、これでもかってくらいお手本のJ-POPしてますね。
ロディックでキャッチーだしサビの気持ちよさは一級品。
サビ前でキタキタ感を煽り、サビでお約束通りに「おおおおおお」となる。

確かにこの構成ってJ-POPでは当たり前だけど作りは簡単なようで難しい。
メロディーの強烈さ・キャッチーさだけに頼ってしまうと全然気持ちよくない。

いかにサビまで持っていき、そしてサビで「おおおおおお」と盛り上げるか。
この王道をどのレベルまで昇華出来るか、それがとても大事。


そしてその確固たる手法を持ち合わせていたのがビーイング系の強みだった。
この曲はもうホント恐ろしい。こんなにも強力なサビをしっかりと際立たせる。
上杉昇のカックイーボーカルも相まってチョーキモチイーだ。

90年代以降に音楽シーンってガラリと変わった感があるが、
それに一役も二役も買ってると言えるのはやはりビーイング系だろう。
この曲展開の方法論は彼らによって完全に定着したのだ。

そんな彼らの王道の手法が存分に堪能できる曲。
高校生の諸君はしっかり彼らのやり方を勉強して、
たまには志望大学から遠ざかってみてはどうか。


【採点】
・王道J-POP      30点
・強力なサビ      20点
・サビ前のキタキタ感  20点
・遠ざかる志望大学   -4点
66点 

BEST OF BEST 1000 WANDS BEST OF BEST 1000 WANDS
WANDS

曲名リスト
1. 時の扉
2. 愛を語るより口づけをかわそう
3. 世界中の誰よりきっと ~Album Version~
4. もっと強く抱きしめたなら
5. 世界が終るまでは・・・
6. 恋せよ乙女
7. Secret Night ~It’s My Treat~
8. Jumpin’ Jack Boy
9. WORST CRIME ~About a rock star who was a swindler~
10. Same Side
11. DON’T TRY SO HARD

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