脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】はっぴいえんど / 12月の雨の日 [1970]

確かに「12月」の「雨」な曲。

 

年の瀬。
昨年の12月30日に大滝詠一氏が亡くなってから一年が経ちました。
今年最後の曲は彼が作曲したはっぴいえんどのこの曲にしよう。


日本語ロックの元祖的な彼らの代表曲の一つである。
スピッツもカバーしてた。

あとゲームソフトの「ぼくのなつやすみ2」のラスト付近で
ゲーム内のキャラがこの曲を歌うそうな。
夏休みに12月の曲歌うとはそんなに夏が嫌いなのかよとか思っちゃうが、
そのゲームやった事ないからなんとも言えないところだ。


さて、この曲、曲の尺自体はそれほど短くはないんだけれども、
歌詞を見ると「あれ?こんな短かったっけ?」と思うくらい短い。
松本隆のやる気がなくなったのかとか思ってしまうくらい短い。

しかしとっても情緒的なんです。

「雨に病んだ飢いたこころ」とか
中学生が書いてたらちょっと国語勉強しなおして来いとか言われそうだが、
はっぴいえんどをもってすれば謎の説得力が生まれるぞ。
独特の言い回しで不思議な世界を紡ぎだしているのだ。

そして演奏もすっごい情緒的な雰囲気を垂れ流している。
歌詞も少ない上にスピード感も無いけど、
ところどころ入り組んだ音で全く飽きさせない構成。


もう曲聴くだけで12月の雨の日の情景が浮かんできますね。
6月の晴れの日の映像は間違いなく浮かびません。
この曲で想起されるのは12月であり雨の日なんです。

はっぴいえんどの説得力とはまさにそういう事です。
もうそう刷り込まれちゃってるから仕方ないんです。
でもこの曲のタイトルが『6月』だったら多分6月を想起してます。

あと個人的にはギターの部分でなんとなく
ツェッペリンの『Stairway to Heaven』の間奏も想起するんです。
同時代の曲だし意外と共通してる何かがあるのか?


【採点】
・歌詞が持つ謎の説得力 30点
・12月を想起させる  20点
・雨の日を想起させる  20点
・Stairway to Heavenも想起させる
             4点
74点

Best Always Best Always
大滝 詠一

曲名リスト
1. ナイアガラ・ムーン / 大滝詠一
2. 12月の雨の日 / はっぴいえんど
3. 恋の汽車ポッポ / 大滝詠一
4. 空飛ぶくじら / 大滝詠一
5. 指切り / 大滝詠一
6. Cider '73 '74 '75 / 大滝詠一
7. 楽しい夜更し / 大滝詠一
8. 夜明け前の浜辺 / 大滝詠一
9. 幸せにさよなら / ナイアガラトライアングル 山下達郎 伊藤銀次 大滝詠一
10. ニコニコ笑って / 大滝詠一
11. Cider '77 / 大滝詠一
12. The Very Thought Of You / シリアポール
13. 青空のように / 大滝詠一
14. 真夏の昼の夢 / 大滝詠一
15. ブルー・ヴァレンタイン・デイ / 大滝詠一
16. 外はいい天気だよ '78 / 大滝詠一
17. 烏賊酢是! 此乃鯉 / 大滝詠一
18. 夢で逢えたら / 大滝詠一

1. 君は天然色 / 大滝詠一
2. 恋するカレン / 大滝詠一
3. A面で恋をして / ナイアガラトライアングル 佐野元春 杉真理 大滝詠一
4. さらばシベリア鉄道 / 大滝詠一
5. オリーブの午后 / 大滝詠一
6. じかけのオレンジ / 大滝詠一
7. ROCK 'N' ROLL 退屈男 / 大滝詠一 with Jack Tones
8. CM Special Vol.2 / 大滝詠一
9. Cider '83 / 大滝詠一
10. ペパーミント・ブルー / 大滝詠一
11. パチェラー・ガール / 大滝詠一
12. フィヨルドの少女 / 大滝詠一
13. 夏のリビエラ / 大滝詠一
14. 幸せな結末 / 大滝詠一
15. Happy Endで始めよう / 大滝詠一
16. 恋するふたり / 大滝詠一
17. 恋のひとこと ~Something Stupid~ / 竹内まりや Duet with 大滝詠一

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