脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】VELTPUNCH / question no.13 [2004]

しょうがくにねんせいのもんだい。

question no.13 question no.13
VELTPUNCH

曲名リスト
1. 我ガ心ニ向日葵ハ咲カズ
2. ルゥム
3. SENSE
4. トリトン
5. 7
6. HINOIRIのテーマ
7. K.A.O.S. vs 電
8. REASON

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何だろう、もっと売れると思ったのに。
そんなバンドだ。いや、今も活動中だが。

ただCDのリリース自体は殆どないようだ。
新曲はあるようなのでアルバムを期待したい。

アニメ『隠の王』の主題歌を担当した事もあったので、
その辺ですこーしは知名度が上がったかと思ったが、
サブカル層がちょっと興味持っただけで離れていきやがった。
これだからサブカル層は。今頃はきのこ帝国聴いてんだろ。


男女混声のロックバンドだがとにかくカッコイイ。
ただただカッコいいんだよ。なんと言ったらいいんだろう、
言葉で表現するなら和洋折衷インディーエモロックと言ったところだ。

…すまん、俺の語彙力ではこれが精一杯だよ。
オルタナで片づけてもいいがあの単語は卑怯だから避けて頑張ったよ。
でも結局上手く表現できなかった。なんか無いのか相応しい言葉が。


そんな彼らの2ndアルバムだ。
サブカルで中二病な心をくすぐる曲名が並んでいるだろ?
分かりますかこの気持ち、病めるロッキンボーイズ&ガールズよ!

そしてこのCDの帯には
「問13:6×9=()あれ?ロックってなんだっけ?」
みたいなこれまた俺の心をくすぐる事が書いてあった。

いいですねぇ。ロックとは何かを問いかける自問自答。
その終わりのない不毛な議論こそが楽しいんだよね。
ここで「54!」とか答えるKYな奴は九九覚えたての小学二年生だ。
こちとらお前らの倍近く生きてるまっさかりの中二だぞ。邪気眼だぞ。


気だるいそしてたまにシャウトする情緒不安定男性ボーカルと、
透明感と浮遊感がある女性ボーカルの混声で、
じめっとしていて変態的な歌詞を歌うスタイル。

爆発的には売れなくても
人気が出る要素はかなり揃っていると思うのだが、
これがイマイチ人気にならないのは何故なのだ?

ちょっとメインストリームから外れて人気となるバンドは
いつの時代もそれなりにいるものだが、
彼らの独自性はマニアック度合が濃くてウケなかったのか?
俺の耳がおかしいのか?いやおかしいのは知ってるが、
それでもそんなにおかしいか?むしろみんながおかしいんじゃないか?


曲はかなりキャッチーで聴き易いメロディだが、
音は割と重厚で90年代洋楽ロックの影響が出ている。
英語と日本語が混じった歌詞からもセンスを感じる。

なんだか巷の喧騒からは離れた閉じられた場所で、
黙々と自分たちのロックを奏でているようなアルバムだ。
これが彼らなりのロックの答えなのだろう。
ロックって日陰者の音楽だからある意味間違ってはいない。
俺自身もそんな日陰者ロックが好物な一人だ。


ちなみに1stは持ってない。廃盤なのだ。
俺が知ったときにはもう既に入手困難だった。
欲しかったのに!欲しかったのにぃぃぃ!

そういえば彼らのライブでボーカルのナカジマアイコさんに
「昔のCDって再発されないんですか」と訊いた事があった。
「今考えてます」みたいな回答を戴いた記憶があるが、
未だに実現されていないのでまあやはり難しいのだろう。

ちなみにライブで書いて貰った
ナカジマアイコさんのサインは今でも飾ってあるよ。
昔の音源出たら買うので是非宜しくお願いしたい。


【採点】
・和洋折衷インディーエモロック 20点
・男女混声マニアック歌詞バンド 10点
・うつろいやすいサブカル層   -5点
・でもまあ6×9=54だよね   54点
79点