知らないバンドのTシャツ着ようぜ！
レッツ・シャツ・コミュニケーション
ニラヴァーナTシャツ
ちょっと前にテレビの「水曜日のダウンタウン」の企画で、
「街でバンドT着てる人そのバンドのイントロクイズに
答えられなかったらTシャツ没収されても文句言えない説」
をスピードワゴン小沢が持ち込んでいた。
アレ、俺も普段から凄い気になってたんだよな。
近くのスーパーで俺よりちょっと上くらいの年齢の奥さんが
LED ZEPPELINのＴシャツ着ているの見て
ファンなのかどうか声かけて確かめたくなった事があった。
だが上記の説の検証結果、
なんと９割の人が意味を知らずに着ている事が判明したのだ。
半々くらいの割合とか思っていた俺は正直ビックリした。
⇒バンドTシャツを着る日本人 多くの人はバンド名すら知らず
良かった。声かけなくて。
俺がニヤニヤしながら奥さんに近づいて、
「あ、奥さん今夜カレーですか？
LED ZEPPELIN好きならやっぱZEPPINカレーですよねー？」
などと常に温めている小粋なギャグで近づこうものなら通報されていた。
そんな中、先日とあるメンズファッション誌が、
「音楽を知らなくたって着ていいじゃん、ロックT」なる特集を組み、
ロックファンを中心にネット上で色々と物議を醸していた。
⇒音楽知らなくてもロックTを着ていい？だめ？メンズ誌の特集がSNSで物議
俺は別に自由に着ていいだろうと思うけど。
そもそもバンドTシャツに限らず日本人が来ている英字Tシャツだって
外国人が着ている漢字Tシャツのようなもので皆意味分かってないっしょ。
むしろ「お、このデザインいいなー。どんなバンドやろ」と
逆にそれでロックに興味持って、聴いて貰えるなら有り難いじゃないか。
エヴァ観てクラシックに興味持つようなもんだ。きっかけになればいい。
しかしロックバンド関連のデザインというのは、
なかなかどうしていいものなんだよ。
それ故にそれがバンド関連と知らない間に着られている事も多い。
ヴェルヴェットアンダーグラウンドのバナナジャケットなんか、
デザインがポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルなだけに
なんかもうジャケットである事すら忘れられる程に有名になってるし。
この前家に泊まっていった友人のパンツがこのバナナ柄だった。
一応確認したがやはりCDジャケットのデザインだとは知らなかった。
わざわざ俺がCD棚からCD取り出してコレやろ？と確認したのに。
知ってたらもっと話に花を咲かせたんだけどな。残念、はよ帰れ。
しかし着ているのがどんなバンドなのかはある程度知っておいた方が、
ふいに質問された時に話が広がる可能性があるので良いだろう。
芸人の藤井ペイジだったか、街で外国人と喧嘩になりかけて
お互い上着脱いだらどちらもメタリカのTシャツ着ていて、
そのお陰で意気投合してそのまま呑みに行ったとか言ってたぞ。
そこでもしどちらかがメタリカ知らないで着ていたら、
知ってる方から「ふざけんな」とマジで殴られてたかもしれない。
ただ、テレビとかでも不意打ち的にチラッとバンドTが見えると
すげー気になってそちらに気をとられてしまうのもあるあるだ。
以前テレビで地域おこしに勤しむ地方の若者の特集を見てたら、
そこでインタビューされていたちょっと大人しそうな見た目の子が
イギリスのバンドKASABIANのTシャツ着てたのが気になってしまって、
インタビューの内容が全然入ってこなかった。
あとコブクロのライブ映像で黒田が何故かPINK FLOYDの
『The Division Bell』のTシャツ着ていたときも
もうずっとそれが気になって曲が入ってこなかった。
なんかこう意外性というかギャップを感じるTシャツ着ていたら、
もう思考の大部分をそこの想像力に使ってしまうんだよ。
だが、逆に考えればバンドTシャツは相手の気を引く事に使えるわけだ。
いつも寡黙で硬派だと思っていた同僚がA応PのTシャツ着てたら、
なんかすっげーテンション上がっちゃうだろ？
コミュニケーションツールとしてTシャツを選ぶのは実は有効なわけよ。
ファッションは自分の自己表現だからな。
デザインから入ってもいいが、意味を知っていればなお良し、だ。
水曜日のダウンタウンでニルヴァーナTシャツを着ていた人が
「これ？ニラヴァーナ？」と答えてしまっていたが、それでいいんだ。
だからそれでニルヴァーナ聴いてみようぜ。
そこから世界が広がっていくんだ。とりまNevermind聴こうな。
彼が着ていたシャツはIn Uteroのジャケットデザインだったけど。
というわけでニラヴァーナTシャツ宜しく！(宣伝)
