脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

エウレカセブンと音楽の思い出


サブカルへの熱いリスペクト。


先週書いたけど、NHKのニッポンアニメ100の企画も終了した。


色々と皆それぞれ言いたい事もあるだろうけど結果は一つの結果だ。
一度は受け止めて、そしてその上で自分の中で結論を出そう。な?


ねぇ、皆さん。
エウレカセブンの事忘れてない???

だよね?みんなあんなに好きだったよね。どうして忘れてたの?
ちょっとひどくないですか。あんなに素敵なアニメの事…

俺も忘れてたよ。この前のこの映画の告知観るまで。

なんと、あの、作中で特に語られていなかった事件、
ファースト・サマー・オブ・ラブも映像化される!?
おおおおおお、まさか12年の時を経てあの物語が再び蘇るとは!

これには多くのアニメファンも反応を示したようだ。
良かった、みんなエウレカの事覚えてた!エウレカ好きなフレンズだね!

さて、というわけで本当に今更ながら
今日はエウレカセブンの音楽を振り返ってみたい。

異彩を放つ交響詩篇エウレカセブンの世界観

交響詩篇エウレカセブン、名前は聞いた事がある人が多いと思うが、
2005年の日曜朝に放送されていたロボットアニメである。
視聴率は芳しくなかったのだが、
ファンに愛され支えられて50話を完走したアニメだ。

実際に今回の映画の発表時も多くの眠っていたファンが目を覚ました。
12年経っても記憶に残り続けるエウレカ
何がそんなにこのアニメの魅力だったのか。

それは一言で言ってしまえば「匂い」である。フレーバー。
このアニメを構成している空気から漂ってくる匂い。
その匂いの細かい粒子が我々の鼻腔をちょこちょこ刺激してくるのだ。


冒頭に「ファースト・サマー・オブ・ラブ」という単語があったが、
これにピンと来られた方、さすがである。これは現実に実際にあった、
60年代後半にアメリカで勃興したヒッピー文化の社会現象の名前である。

ファーストと言われているのであれば当然セカンドもあるよね。
セカンド・サマー・オブ・ラブは80年代後半のイギリスで起きた
DJ・レイヴブームだ。これらは既存の価値観に対する
カウンター・カルチャー、サブカルチャーとして
以降の文化に様々な影響を及ぼした出来事とされているのだ。


エウレカセブン本編ではその「セカンド・サマー・ラブ」という名前を
拝借した出来事が描かれいたわけだが、この作品にはその他にも
SFやサブカルへのオマージュを感じる要素が散りばめられている。

登場する機体の名前は「ニルヴァーシュ」。
そう、これはかの有名なアメリカのバンド、
ニルヴァーナが元ネタとされている。

その他出てくるキャラや単語、また各話のタイトルも
曲名やアーティスト名から引用されたものが沢山見受けられる。
漫画だとジョジョとかへうげものとかが有名だが、
エウレカもそんな音楽への敬愛が伺える作品の一つだ。


それに主人公レントンエウレカ達を取り巻く人物達も
ヒッピー文化のような開放的で自由なファッションをしており、
ロボットアニメという視点からはこの雰囲気がとても新鮮に思えた。

またカウンターカルチャーのアイコンの一つであるスケボーを模した
「リフボード」というメカでロボットが縦横無尽に飛び回る姿からは
他のロボットアニメには無い独特の空気が感じられる。

エウレカセブンはそんな様々なサブカル的要素が埋め込まれた作品であり、
単なるロボットアニメでは片づけられない魅力を放っているのである。

というわけで今回はそんな愛されたアニメ
エウレカセブンの歴代OP、ED曲を並べてみた。
流石サブカルチャーへの接触度合が強いアニメ。
かなり面白いランナップである。

交響詩篇エウレカセブンの主題歌たち

OP1:FLOW『DAYS』

エウレカと言えばこの曲って人はかなり多いだろう。
ノスタルジックさと切なさが絡み合った泣きモード全開のロックチューン。
俺らのカラオケでは定番だった。FLOW自身も転機となったであろう一曲。

ED1:高田梢枝『秘密基地』

EDの中では一番ED曲っぽいED曲である。
だが個性派揃いのエウレカの曲の中では直球過ぎてやや影が薄い?
でもなんだかんだで俺は1期の印象が強いのでDAYSとセットで覚えている。

OP2:HOME MADE 家族『少年ハート』

最初OPとして聴いたときは「うぉぉぉぉ??」となった。
SFロボットアニメとしては異例のノリノリのヒップホップチューン。
だがそれこそがエウレカの狙いだったのだろう。そして意外と慣れていった。

ED2:伊沢麻未『Fly Away』

OPの『少年ハート』と同様、ファンキーなダンスチューン。
EDにしては弾け気味だがOPといい第2クールはこのカラーだったんだろう。
ヒッピー文化をベースにしたエウレカの世界観を考えればむしろ正攻法。

OP3:Bivattchee『太陽の真ん中へ』

そして3クール目はまさかまさかのビバッチェ。これにもビックリした。
2000年代の青春パンクブームで台頭してきたバンドの一組だったが、
ロボットアニメの主題歌担当とは。エウレカの雑食性に改めて驚かされた。

ED3:HALCALI『TIP TAPS TIP』

ゆるーい女性ヒップホップユニット、ハルカリ
このしっとりとしたED曲と共に流れる女性キャラ陣の映像がとても良い。
女の子のプライベートを覗いているかのような映像にハルカリがマッチ。

OP4:NIRGILIS『sakura』

最終クール、4クール目のOPはニルギルス。春クールらしく桜である。
アメージング・グレースを下地にマッシュアップした曲で、
最終局面へ向けたアニメの盛り上がりを壮大に演出してくれた。

ED4:COOLONCanvas

そしてED曲。ヒップホップグループ、クーロンのCanvas
ヒップホップっぽさはそこまで感じない落ち着いたミドルチューン。
映画の最後のスタッフロールのような映像に本編とは異なる物語を感じる。

挿入歌:SUPERCAR『STORYWRITER』

主題歌ではないのだが、この曲も忘れちゃいけないと思う。
スーパーカーのSTORY WRITER。挿入歌としての使われ方が秀逸。
音飛びのように刻まれていくギターから一転、
解放感が溢れだす展開がとても印象的だった。

おわりに

交響詩篇エウレカセブン。主題歌をこうやって振り替えるだけでも
やっぱり凄い作品だったんだと改めて思った。
主題歌としては驚きの起用もあったけど、エウレカという作品の世界観、
そして制作スタッフのサブカル愛によってどれもがうまく馴染んでいた。

ああ、また観たくなってきたぞ。俺の中のトラパーが大量発生してきたぞ。
分かってる。48話のアネモネの独白シーンでボロ泣きする事分かってる。
それでいいんだ。俺は今も昔もこれからもアニメに泣かされていくんだ。

ちなみに後から知った話だが、エウレカで主人公とヒロインを演じた声優
三瓶由布子さんと名塚佳織さんは実は俺が中学の時にハマって観てた
アニメ『だぁ!だぁ!だぁ!』の主人公とヒロインだったのだ。
俺はこの二人のコンビに縁があるんだなと勝手に思った。

懐かしきエウレカセブンの思い出。忘れていた皆、思い出してくれ。
激しく儚い記憶のカケラ。追憶の日々が照らす今を。


あ、すみません、エウレカセブンAOは一話だけしか観てません…

 

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TVサントラ 電気グルーヴ FLOW 高田梢枝 HOME MADE 家族 伊沢麻未 Bivattchee HALCALI NIRGILIS COOLON

曲名リスト
1. DAYS / FLOW
2. 秘密基地 / 高田梢枝
3. 少年ハート / HOME MADE 家族
4. Fly Away / 伊沢麻未
5. 太陽の真ん中で / Bivattchee
6. Tip Taps Tip / ハルカリ
7. sakura / NIRGILIS
8. Canvas / COOLON
9. Realize / FLOW
10. 虹 / 電気グルーヴ

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