脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】The Strokes / Is This It? [2001]

パンツ一枚で音楽シーンを駆け抜けろ。

Is This It Is This It
Strokes

曲名リスト
1. Is This It
2. The Modern Age
3. Soma
4. Barely Legal
5. Someday
6. Alone, Together
7. Last Nite
8. Hard To Explain
9. New york City Cops
10. Trying Your Luck
11. Take It Or Leave It

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あああああああ、なんと例えようか!
このワクワク感と共に感じる懐かしさと哀愁を。

ストロークスの記念すべき1stアルバムであり、
2000年代の洋楽シーンを語る上でもまず外せない重要な一枚だ。

ちょっとこのアルバムも過大評価な気がしないでもないが…

でも個人的にも本格的に洋楽を聴き始めた頃のアルバムなので、
思い出と共にそのサウンドが脳内を駆け巡る作品でもある。

もう1曲目『Is This It』のイントロが流れた時点で涙ぶわーってなる。
おいおいまだ早いだろ!って自分で思いつつももう体が反応するんですわ。
そして2曲目の『The Modern Age』になだれ込んだらもう止まらない。
このアルバムで泣ける人間とはきっとそれなりの友達になれそうだ。


この頃の洋楽シーンは、90年代後半くらいから
インダストリアルなロックが大分メジャーになった背景や、
ミクスチャー、ニューメタル勢なんかが台頭したのもあって、
音がゴチャゴチャした曲ってのが一つの主流でもあったのだ。
それはそれで楽しめるし別に悪い事ではないんだけど。

しかし、
そんな中颯爽と登場したのがこのストロークスの1stだ。

ニューメタル勢がフルアーマー重装備だと例えるならば、
このストロークスはまさにパンツ1枚。パンイチです。
音に飾りがありません。まるで手抜きかってくらい軽量級。

そんな法律的にもギリギリなもう少しですっ裸の超軽装備な奴らが
重装備共が跋扈する音楽シーンに殴りこみをかけたわけだ。
もう観てられない。いつパンツが破られて大変な事態になるのか。


そんな時代背景を踏まえた上でこのアルバムを聴けば、
この単純明快"すぎる"バンドサウンドをより深く感じる事が出来る。

まるで21世紀になったとは思えない程の、
良い意味で「退化」したとも言える時代錯誤ロック。
それでいて爽快。たまりません。小難しい事は要らないんだよ。


そんな彼ら、
このアルバムの中で「ニューヨーク警察は無能」と歌って
アメリカでちょっと揉めてたりもしてる。

でも考えてみりゃやっぱり無能ですよ。
こんなパンイチ集団の台頭を止められなかったわけですから。
あとジャケットも卑猥だからとアメリカでは差し替えられたそうだ。
本当揉め事ばっかのギリギリパンイチ集団だな。
ジャケットはノーパンだが。もうアウトだよ。

しかし自分はパンイチでも相手の金的に蹴り一発を当てれば勝てる事もある、
そんな漢にとっては大事な事を教えてくれるような気がするアルバムだ。
我々も堂々とパンツ一枚になって聴こう。


【採点】
・ロック原点回帰な一枚  30点
・涙なしには聴けない一枚 30点
・2000年代の重要な一枚  20点
・パンツも一枚       1点
81点