脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】水曜日のカンパネラ / 私を鬼ヶ島に連れてって [2014]

たまには脳味噌を逆回転させよ。

私を鬼ヶ島に連れてって 私を鬼ヶ島に連れてって
水曜日のカンパネラ

曲名リスト
1. 千利休
2. 桃太郎
3. エンゲル
4. チャイコフスキー (Interlude -ラモス-)
5. インカ
6. デーメーテール
7. ジャンヌダルク
8. ドラキュラ

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 

きたきたきたこの感じ!
久しぶりだよこんな気持ちになれたのは。

下北沢から話題が広がりやっと私の耳にもこの度届いたのだ。
いやはや高校時代に下北沢系バンドを聴きあさっていた身としては、
バンドではないものの下北沢発カルチャーに触れる事が出来て嬉しい限り。


時代はうつろうもので若者の趣向も様々に変遷を重ねているわけだが、
やはりこの「説明できないが不思議と癖になる」というキーワードは、
2000年代末からのブームの要素の一つといって間違いない。

大雑把に言えば「サブカル」で片付けてしまえなくもないが、
噛み砕いて説明すらならば”メッセージ性”や”深い意味”等は特に考えず、
脊髄反射的になんかいい!と思えてしまうような感じだ。

これすらうまく説明になってないが。
とりあえず「なんか良く分からないところがいい」のだ。

意味を考えないとは言ったものの思考停止とはまたちょっと違う、
無意識的な思考を促す謎めいた魅力とでもいうべきか。
いつもとは違う脳の部位を刺激するようなそんな楽しみ方だ。
それこそが現代の若者が辿り着いた脳味噌の使い方なんだよ。


このアルバムはそんな魅力が見事に凝縮された一枚だった。
俺が保障します。30近いおっさんだけど若作りして太鼓判押します。
もうジャケットからして意味不明だけどなんかいいよね感が滲み出てる。

さらにこのアルバム全体を通して感じるのは、
その面白さが終始一貫している事だ。
一部ネタ曲があるのではなく、全部が全部それぞれで面白い。

アルバム聴き終わった頃にはもう取り憑かれたような感覚だ。
でもそれが全然嫌じゃない、また繰り返し聴きたくなるような感覚。

この方向性の面白さってまだまだ開発の余地がありそうで、
それを想像するだけでも楽しい。

こういったジャンルはまだまだこれからも開拓されて、
どんどん全国区になっていくのだろうか。今後も期待です。


【採点】
・下北沢若者文化の面白さ   30点
・新しい時代への期待を感じる 30点
・不思議な魅力で脳味噌逆回転 20点
・きっと俺だってまだまだ若者でいけるもん
                 1点
81点