脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】Cloud Nothings / Attack on Memory [2012]

うう…頭が…嫌な記憶が…

Attack on Memory Attack on Memory
Cloud Nothings

曲名リスト
1. No Future/No Past
2. Wasted Days
3. Fall In
4. Stay Useless
5. Separation
6. No Sentiment
7. Our Plans
8. Cut You

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2010年代でもまだこんなタイプの曲に出会えるとは…
あたしゃちょっと感激だよ!

USインディー系はそんなに聴かないんだけど
何年か前に話題となってて聴いてみて結構驚いた一枚だ。

グランジっぽい音の鳴り方してて、
特に1曲目なんかゆったりした入り方だったもので、
まさかこの時代にニルヴァーナのフォロワーかとか思ったりしたが、
徐々にテンションも上がりハードコアのサウンドも出現。

おおっ!懐かしくもどこか新しいような気分!


こういったグランジとハードコアの混成パターンって
実は意外と聴いた事なかったなー。

全体を包み込むのはグランジのような不安な空気だが、
ロックンロールのようなストレートさも持ち合わせている。

1曲目『No Future_No Past』はゆっくりとした立ち上がりだったけど、
2曲目『Wasted Days』ではその激情が爆発!
しかもこのタイプの曲ではあまりお目にかかれない、
9分近くもの長時間激情をぶちまけ続けている所も凄い。

3曲目ではまた少し違ったポップな顔を見せ、
4曲目でメロコアの一面も覗かせる。

それでも全体を通して不安な空気が漂った、
いい意味で落ち着かないアルバムだ。


モノクロでぼんやりしたジャケットも、
そしてタイトルの「Attack on Memory」からも、
何者かに攻撃されて記憶が遠くなっているそんな気分を感じる。
そう考えると少し危険な匂いがするが構わない。
なんなら俺のあんな記憶やこんな記憶も消して貰って構わない。

そんなわけでもう色々と不安を感じる作品だけど、
その不安を抱えたまま踊らされてしまいたくなる一枚だ。

これが新しいムーヴメントになるとまではいかなかったようだが、
それでも面白い作品に出会えたのは間違いない。

こういう発見がたまにあるから、
まだまだ音楽シーンも余白が色々あるのだと思える。


【採点】
グランジ&ハードコア  25点
・激情とメロとポップさも 25点
・どこか不安なロック   25点
・俺の嫌な記憶にもアタックして欲しい
              1点
76点