脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】Daft Punk / Random Access Memories [2013]

ワレワレハサイボーグダ。

Random Access Memories Random Access Memories
Daft Punk

曲名リスト
1. Give Life Back to Music
2. The Game of Love
3. Giorgio by Moroder
4. Within
5. Instant Crush
6. Lose Yourself to Dance
7. Touch
8. Get Lucky
9. Beyond
10. Motherboard
11. Fragments of Time
12. Doin' it Right
13. Contact

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2013年のグラミー賞で『Daft Punk』の名前を聞いたとき、
むむっ!?」と驚いた人も多かったのではないか。

ダフトパンクと言えば
2001年に大ヒットした『ワン・モア・タイム 』のユニット
というイメージが強いので、
その名をこんな久しぶりに聞く事になるとは。


元々ハウスミュージックにはあまり興味が無いのだが、
しかしさすがにグラミー受賞作品という内容だ。

そのきめ細かな繊維のように編み込まれた楽曲群は、
美しく静かに体を揺らしてくれる不思議なキレがある。
参加アーティストも実に豪華で、
各音楽誌の評価も軒並み高評価だった一枚だ。

タイトルは『Random Access Memories』。
通称RAMと呼ばれるハードウェアの複数形。

任意にアクセス出来るパソコンのメモリという意味だけど、
昨今のネットの普及による楽曲のデータベース化、
誰でも簡単に音楽にアクセスする事が出来る時代、
まさにそういった世の中を象徴したタイトルだ。


ダフトパンクは「自分達はサイボーグ」というやや中二設定で、
素顔を出さない近未来的な恰好でパフォーマンスをするんだけど、
その徹底した演出によりコンピュータっぽさに拍車がかかっている。

ちなみに散々こりん星出身と謳ってきたゆうこりん
今やその設定を諦めてキャラ変更してしまったわけで、
そういった意味では彼らのストイックさは本物だ。


そんなコンピュータチックなダフトパンクのこのアルバムは
データベース的な「音楽の集合体」という意識で聴くと
また不思議で面白い魅力を放つわけだ。

彼らが意図したかどうかは別にしても、
その機械的ででもそれでいてどこか情緒的な、
そんなサウンドが散りばめられている一枚。

音楽の集合体とは言え、
決して冷たい音ではなくなめらかさとしなやかさすら感じる、
実に流麗な集合体となっている。


仕事でデータベースとかいう単語が嫌な企業戦士共も、
こりん星が消滅した事に衝撃を受けたゆうこりんファンも、
繊細で美しいRAMの音楽世界へどうぞ!


【採点】
・静かで大人なハウス音楽 25点
・データ音楽の集合体   25点
・徹底したコンピュータ感 25点
・崩壊したこりん星    -1点
74点