脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Song】The Kinks / You Really Got Me [1964]

キンクス知らねぇとは言わせねぇ。


キンクスが復活するかもしれないみたいな話を聞いた。
なんでもニューアルバムが出るとか出ないとか。

ここ最近ずっと大物ミュージシャンの訃報が続いていた中
こういった逆パターンの話題はなかなか嬉しいんだけど、
でも大物はもう無理して復活なんかしないで
当時の記憶のまま残しておいてというファンもいるのかも。


とか思ったらキンクスのレイは普通にソロアルバムを出したし
デイブもソロを出す?あれ?キンクスのニューアルバムは?
なんか結局はぐらかしたような感じ?作ってみたい願望だけ?

レイ・デイヴィスが新作インタビューで語ったキンクスの次なる可能性とは? 「アルバムも作ってみたいんだけどね」 (2018/08/09) 洋楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)


んー?再結成するんかい?しないんかい?
いつの間にそんな乳首ドリルの心得を会得したんだい?


て感じで気になるキンクスの動向なんですけど、
その前に「キンクスは大物なのか」という問題がありましてね。


あ、だめ。石は投げないで。投げるなら果実で。

えーっと、ごめんなさい。訂正。世界的にはキンクスは大物です。

しかし改めて考えてみてはどうでしょう。
ここJAPANにおいてキンクスは果たして大物と言えるだろうか?
この手の議論ってもう散々やりつくされているだろうけどさ、
でもハッキリ言わて貰います。ファンの方ごめんなさい。

キンクスってめちゃくちゃ地味っす。
少なくとも日本では。


待て、だから石を投げるな。つーかそろそろ岩が飛んできそう。

今日俺はね、微力ではあるけれどそんなキンクスの事を
もうちょっと日本に知ってもらいたいと思ってるんですよ。


英国3大ロックバンドとか4大ロックバンドとかいう
中二病的な括りがあるんですよね。音楽業界にも。

で、その括りも結構まちまちで人によっては喧嘩の種にもなるし
個人的にもあんまり触れたくないところではあるんだけど
とりあえずビートルズが1番手確定。次にストーンズも多分確定する。

で、次の3番目に入る可能性があるのがこのキンクスなんですね。
ね?凄いっしょ。キンクス。まー俺は3番目はフーだと思うけどね。


しかしそれくらいに凄いバンドキンクスも
残念ながらここ日本での知名度はエグイくらいに低いんです。
ポケモンで例えるとダイノーズくらい低い。
ガンダムのモビルスーツで例えるとボリノーク・サマーンくらい低い。

本来ならキュベレイとかサザビークラスの存在なのに、
日本での実態はボリノーク・サマーン。シロッコをかばう役目。
ああ悲しきキンクス。せめてハンブラビレベルになって欲しい。


と、こんなに偉そうなこと言いつつ俺自身も
実はしっかりとキンクスを聴いた事無いんですけどね!

いやだってアルバムめちゃ多いやん。こんなんキツイって。
新作出たら聴きたいけど、過去を追うのはつらたん…


でもこの曲はやっぱり大好きだし、
超有名なんでみんな知ってるんじゃないかね。
『You Really Got Me』。キンクス初期の曲にして代表曲だ。

昔、キンクスは草食系なんて話題がネットであったんよね。

なるほど。言い得て妙というか、
確かにキンクスが歌っている内容はアグレッシブなロックとは違い、
割と落ち着いた感じで曲も結構牧歌的なものがあったりもする。
ストーンズやフーのようなゴリゴリなロックの印象は無いかもしれない。

『Waterloo Sunset』とか聴くとそれも分からんでも無い感覚だが
やっぱりこの曲のイメージからすると俺はそうとも言えないと思うわけ。
『You Really Got Me』。一時期ハマって良く聴いてたなー。


なんだかヴァンヘイレンのカバーの方が
定着している気がしないでもないけど…。


日本でもシーナ&ザ・ロケッツや
木村カエラが奥田民生とコラボしてカバーしてたりする。
それだけカバーされるくらいに人気の曲なのである。

後年のカバーも綺麗にまとまっててそれはそれで良いんだけど、
俺はやっぱりオリジナルの跳ねるような荒々しい感じが好きだな。

歌詞は「お前にやられちまったよHAHAHA!」みたいなね、
イギリスのバンドだけどアメリカンなノリの曲である。
だからこれは草食系というよりむしろリア充っぽさが出ているの。
間奏のギターなんてカッコ良すぎてかなりの肉食系だ。


この世代に活躍したバンドの中では注目度が低いキンクスだが、
なんとなく今でも熱心なファンが沢山いる感じがするし
何よりこの曲ってなんと1964年発表なんですよね。

コレって結構凄くない?
ストーンズの『Satisfaction』やフーの『My Generation』よりも先に
キンクスはこんなにハネたギターロックを作っていたという事実。
キンクスがとても先進的なバンドであった事が伺える。

ハードロックとかメタルの元祖についても色んな意見があるけど、
この曲もそんな元祖ハードロックの位置づけにある曲の一つ。
俺はそれにとても納得出来る。このギターはハードロックだ。
だってこんなにカッコ良くて気持ち良いんだぜ。キンクス半端無いって。

そしてこの曲でキンクスはイギリスで№1を獲得しブレイク。
以降、キンクスと言えばこの曲は欠かせないと言う存在になり
これまでもずっと演奏され続けている曲となっているのだ。


日本では全然ホットにならないキンクス再結成のウワサだけど、
英国メディアではかなり話題になったらしい。

しかし仮にキンクスが再結成しなかったとしても、
若きキンクスが生み出したこのロックアンセムは
きっとエバーグリーンな楽曲としてずっと語り継がれるだろう。
その事実だけでも彼らが大物だって事を示してくれている。


つーわけで微力ながらのキンクスへの援護射撃。どうでしょうか。
かくいう俺もキンクスのアルバムをもっと聴いてみないとね。

そしていつかソロアルバムも…うーん…
…いつになるかな(苦笑)


【採点】
・キンクス凄いんだぞ 40点
・重要ロックアンセム 30点
・実はかなり先進的  10点
・再結成するんかい?  3点 
83点

Ultimate Collection Ultimate Collection
Kinks

曲名リスト
1. You Really Got Me
2. All Day and All of the Night
3. Tired of Waiting for You
4. Everybody's Gonna Be Happy
5. Set Me Free
6. See My Friends
7. Till the End of the Day
8. Dedicated Follower of Fashion
9. Sunny Afternoon
10. Dead End Street
11. Waterloo Sunset
12. Death of a Clown
13. Autumn Almanac
14. Susannah's Still Alive
15. Wonderboy
16. Days
17. Plastic Man
18. Victoria
19. Lola
20. Apeman
21. Supersonic Rocket Ship
22. Better Ship
23. Come Dancing
24. Don't Forget to Dance

1. David Watts
2. Stop Your Sobbing
3. Dandy
4. Mr. Pleasant
5. I Gotta Move
6. Who'll Be the Next in Line
7. I Need You
8. Where Have All the Good Times Gone
9. Sittin' on My Sofa
10. Well Respected Man
11. I'm Not Like Everybody Else
12. Love Me Till the Sun Shines
13. She's Got Everything
14. Starstruck
15. Shangri-La
16. God's Children
17. Celluloid Heroes
18. (Wish I Could Fly Like) Superman
19. Do It Again
20. Living on a Thin Line

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