あばよ平成、よろしく令和。
そろそろ平成が終わります。
皆さん平成の総括と令和の準備に入ってますか?
俺は令和に変わる瞬間に何しようかと色々考えているところです。
今のところ23:59くらいからトイレに行こうかなとか考えてます。
人生でなかなか経験する事が出来ない改元の瞬間だぞ!
悔いの残らない形で改元のその瞬間を味わおうぜ!
あとあんまりこういう事言わない方がいいと思うけど、
令和の次の元号は短そうなので俺が順当にこのまま生き続ければ
あと2回くらい改元を体験できると思ってます。
さて、一応は俺も音楽の話題を中心としたブログやってるので
平成の音楽の振り返りとか音楽メディアがこぞってやってそうな
ベタな企画でもやろうかなと思って構想を練ってました。
でも記事をまとめるのにかなり時間を要しそうだし
何よりまだ俺の気合が足りていないので
平成のまとめ企画は令和に持ち越そうかなと考えてます。
こんだけ休み長いと五月病になりそう。あーやる気出ない…。
平成最初の新聞を読んでみる。
というわけで今日はたまには真面目な内容でもという事で、
今から30年前の「昭和」から「平成」に変わった時の様子を
当時の新聞を参照しながら振り返ってみようかなと思ったり。
どーだ真面目だろ。俺だってなぁ、月に2日くらいは真面目なんだよ。
今現在、俺自身は新聞は取っていないんだけど
俺の祖父母が少しだけ昔の新聞を残してくれていたお陰で、
今となっては貴重な1989年1月8日の新聞を持ってたりするんですね。
この平成最後の日に平成最初の日を感じる事で
エンドレスヘイセイのタイムループに陥らないように注意しながら
時代の節目を味わってみようかと思います。
ではまずは昭和が終わった日、
1989年1月7日(土)の我が地元佐賀県の地方紙、
佐賀新聞の特報をご覧下さい。
三ヵ月余のご闘病
皇太子殿下 直ちに即位
天皇陛下は七日午前六時三十三分、十二指腸乳頭部シュヨウ(腺がん)のため皇居・吹上御所で崩御された。八十七歳のご生涯だった。大正十五年十二月二十五日のご即位から六十二年。在位期間は明治天皇の四十五年七ヵ月を上回り、史上最長。陛下のご逝去で、波乱に富んだ「昭和」は幕を閉じた。ご逝去に伴い皇太子明仁(あきひと)親王は、直ちに行為を継承、新天皇に即位された。五十五歳。
ちなみに俺は当時はまだ3歳だったので
元号が変わったときの事なんざ全く覚えていない。
ただ後から色んな人から聞いた話だと、
崩御の報せを受けて何かとドタバタしたらしい。
今回、平成から令和に変わるタイミングは
事前に分かっているためそこまでの慌ただしさはなく、
比較的落ち着いて過ごしていられるのは大きな違い。
また上記の特報には
陛下が在位された『昭和』は軍部ファシズムが台頭し、日中戦争から太平洋戦争へと、初めの二十年は戦火に明け暮れた。
戦後四十三年。第二次世界大戦当時の主な各国元首、指導者は既に死去しており、陛下はその最後のお一人だった。
と言ったように戦争に絡めた内容が随所に見受けられる。
やはりそれだけ昭和というのは戦争とその爪痕が
人々の中に大きく刻まれていた時代だったんだろうね。
さて、明くる1月8日(日)の佐賀新聞。
元号きょうから「平成」という見出しです。
今改めて見ると新聞の文字が小さい…。
途中どこかで大きく読みやすくなったんかな。
平成の新元号が中国古典の史記の五帝本紀にある
「内平かに外成る」と同じく書経の「地平かに天成る」から
取られたと書かれてある。
平成が二種類の漢籍から引用されているとは知っていたけど、
内容までは良く知らなかったのでこの平成の終わりに
今更ながら自分が生きてきた時代の元号の意味を知った。
うーむ、自分の子どもには是非元号の意味を教えておこう。
また新聞が「きょうは特別紙面」だという注意書きも書かれており、
株式は立ち合い中止のため、また佐賀競馬など公営ギャンブルの予想、結果もレースが中止になったため、いずれもきょうは休みます。
とあった。元号が変わったからなのか自粛ムードだったからなのか、
こういうところにも影響も出ていた事が分かる。
でも日曜なら株式はどっちみち立合時間外だったのではと思ったり。
当時は事情は違ったのかな?色々と興味深い注意書きです。
あとテレビ欄。
昭和天皇の追悼関連の番組のオンパレード。
どの局も一日中が見事に昭和の特集や平成のニュースなのに対し、
NHK教育(現Eテレ)のみがマイペースの平常運転といった状況。
また当時の若者の反応をまとめた内容もあった。
ご逝去 若者、クールな反応
『”崩御”ってなんと読むの』。天皇陛下の逝去に対し十、二十代のヤングたちはクールな反応を示した。『天皇の死といわれてもピンと来ない』『修学旅行への影響が気がかり』(高校生)。『皇位継承や元号は積極的に肯定もしない。休みがどうなるかが一番の関心』(大学生)というのが一般的。政府の歌舞音曲の自粛要請などでうち沈んだムードに包まれる中、ヤングたちはいたって平静だ。
ヤングという言い方に時代を感じる!!
しかし若者の反応としてはまーそんなもんだろうなとは思うね。
今の十代二十代の反応はどうだろう?同じような感じかもしくは
昔よりもピンと来ている割合が多そうな感じがするけど。
さて、というわけで今年4月2日(火)の佐賀新聞も。
新元号「令和」が発表された翌日ですね。
実は当日号外が出てたそうだけど入手できず…。
今回の元号変更は予定されていたタイミングでの変更なので、
昭和から平成に変わったときとは大きく違う状況ではあるけど、
新聞の紙面には期待感や親近感といったポジティブな言葉が見られる。
「記念商戦スタート」や「ご祝儀相場」といった
改元による経済効果を特集した記事もあって、
天皇陛下が崩御された昭和の終わりとはやっぱり全然違うね。
あと若者にフォーカスした記事は見当たらなかったけど、
色んな年代の人の反応はまとめて載せてあった。
東京・新宿駅東口にある大型街頭ビジョン前には人だかりができ、多数のスマホが掲げられた。(中略)○○○○さん(13歳)は「れいわ」と何度か口にし「令という漢字は、すてきです」と感心した様子だった。
フェンシング選手(22歳)は「おしゃれな元号と思った。フレッシュな気持ちを持って、世界の強豪に挑戦したい」と誓った。
と若い世代でも新元号に対して前向きな方のコメントがちらほら。
また
○○○○さん(56歳)は「新元号になって最初の五輪が日本で開かれることは、とても喜ばしい。成功させて、新しい時代の明るい船出になってほしい」と期待を寄せた。
と上の世代の新元号に対する期待のコメントもあったけど、
今56歳という事はつまり昭和から平成になった頃は26歳くらいなんで
あの「ヤングはピンと来ていない」と書かれていた世代なわけですな。
勿論世代で一括りにする事は出来ないんだろうけど、
やっぱり日本人の多くは年を重ねていくと
元号に対して何らかの想いも重ねるようになるんじゃなかろうかね。
ちなみにゴールデンボンバーが新曲『令和』を、
令和の新元号の発表直後にYoutubeで公開してネットを騒がせた
あのニュースもちらっと載っていた。
金爆、1時間後に新曲
ヒット曲「女々しくて」で知られるビジュアル系エアバンド、ゴールデンボンバー(略称金爆)が1日、新元号発表の約1時間後に新曲「令和」をインターネット上で発表した。制作現場から生中継し、メンバー4人が新時代の高揚感をファンと共有した。
事前にサビの「令和」と歌う部分以外をしっかりと作りこんでいて、
さらに菅官房長官と安倍首相の2パターンのコスプレを準備し
用意周到な状態で新元号発表と同時にスピード収録を行った模様。
金爆はいつもキリショーが単独で曲の制作を行っているわけだが、
この曲『令和』はなんと初めて4人で制作現場に入った曲らしく
ゴールデンボンバーの歴史の中でも記念すべき一曲になったようです。
ちなみに平成最後の日で活動休止を宣言していたレペゼン地球さんは
元号発表後20分という爆速で新曲の『令和』を公開していた。
公開速度で言えば金爆よりもレペゼン地球の方が上だったわけね。
こういった曲の楽しみ方が出来るようになったのも、
インターネットが発達し個人の発信のハードルが下がった
平成の時代ならではの変化だよなぁと感じるところだ。
新聞に「情報システムの改修も相次ぐ」といった記事があるのも
昭和から平成への改元のときとは違ったトピック。
「元号変わる詐欺電話に注意」といった記事もまた現代的である。
こうやって眺めていると昭和と平成の違いが見えてきて面白い。
では最後に1990年11月13日(火)の佐賀新聞を。
「天皇陛下 即位の礼」とある。
1990年11月12日に行われた即位の礼の儀式を報じる内容だ。
今上天皇は元号が平成に変わった日に即位されている筈なのに、
なぜ月日が経った後でこの儀式が行われたのだろうと
気になって調べていたら、これは正確には「即位礼正殿の儀」だそうで
天皇陛下の即位を日本国の内外に宣明する儀式だそうだ。
現行憲法下では天皇陛下が即位されてから暫くの間に
関連行事となる儀式が数回挙行される事になっているらしく、
即位礼正殿の儀はこれらの即位の礼の中心儀式となっているとの事。
諸外国における戴冠式、即位式にあたる極めて重要な行事だ。
令和については今年の10月22日に即位礼正殿の儀が行われる予定で、
なんと「即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」によって
当日は国民の休日となるそうです!やったね!ヤングは休日が大事!
令和を楽しみたい。
さぁ、明日5月1日はどんなムードになるんだろう。
いずれにしてもこんなワクワクした気持ちで新時代を迎えられるのも、
今上天皇である明仁様が生前退位を選択されたお陰であります。
昭和から平成に変わった時の記憶は全然無い俺でも、
当時とは全然違う空気になりそうだという事は分かります。
昭和生まれとしては、昭和は遠くなりにけり…
みたいなややノスタルジックな気分でもあるんだけれど、
平成が日本で戦争が無かった平和な時代だったと振り返るならば
令和は平和である事も前提とした上で、さらに色んな事が前進する
前向きな新時代になるといいなと思っています。
そういった意味でも平成⇒令和への明るいバトンタッチは
ポジティブな幕開けになりそうなので期待しちゃうところ。
これから至る所で見かける事になる「令和」を楽しみたいと思います。
…そういや俺って昭和64年の1円玉を持ってたけどどこいったっけ。
実質一週間しか無かった昭和64年の硬貨って事で、
見つけて以来大事にしてたけどしまった場所を忘れてしまった…。
ま、いっかな。昭和は遠くなりにけり。
過去より未来を想えるように、令和という時代を迎えたいと思います。