脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

非ネットの音楽オタクが選んだ平成アルバム10作


平成ってどんな時代!?


平成を代表するアルバムって何!?
あのアルバムは!?ランキングは!?ベスト10は!?
気になる平成ベストるバムの内容を調べてみました!

ongakudaisukiclub.hateblo.jp


なんと…ネットの音楽オタクの方々が集計されていました!



ベストソングに続いて再びの平成ベスト企画、
皆さん、平成はいかがでしたか?


平成を振り返る企画が色々流行っている昨今ですが、
平成ベストソングと同様に平成のベストアルバムについても
ネット上の音楽オタクの方々を中心にアンケートが行われたようで
上記のリンク先の結果になったようですね。



ふむふむ…!俺の感想としては、
ベストソングの時よりもかなり共感しやすいランキングだった。
つーか1位がコレの時点で俺はもう満足です。

やっぱり上位の方は結構納得感が高いし、
音楽が好きなヤツは大体通るアルバムがズラリと並んでいるので
ベストソングよりもこっちの方が普遍的な感じがする。


しかしだなぁ、スピッツの『三日月ロック』が入ってなかった時点で
「よし、俺はネットの音楽オタクじゃない!」とまともや認知しました。
あとナンバガのライブ盤も入ってないのね。オリアル限定?

というわけで今回も結果的に音楽オタクでは無かったと判明した俺が
ネットの音楽オタクが選んだ平成アルバム」を10枚選ぶという
個人の独断と偏見によるオリジナル平成振り返り企画です。


音楽オタクの投票による上記ランキング、
ベストソングと比較すればまだとっつきやすい内容だったとは言え、
やっぱり普通の一般ピーポーの感覚では多分10位あたりでキツそう。
いや岡村ちゃんの『家庭教師』は凄いアルバムだとは思うけどさ。


音楽オタクの結果はそれはそれで一つの結果なので楽しいんだけど、
国民の皆々様の声に誠心誠意で応えたいこの俺が
広く受け入れやすい切り口で平成アルバムを語りたいと思います。


…とは言ったものの、実は俺が考えた平成を代表するアルバムも
その殆どがもう上記のネットの音楽オタクの方々が選んだ
アルバムランキングの中に入っちゃってるんですよ。
だからね、悔しいけどアルバムに関しては実はあまりネタが無い…。

とは言いつつも非ネットの音楽オタクを自称したからには
勝手に引くに引けない状況にもなっているので、
上記のランキングには含まれていないアルバム
情報を補完する形で10枚選んでみました。

というわけで特にランキング形式にはしておらず、
平成の中でも象徴的だと思った10枚を時代順に並べました。
かなり独自目線にはなっていますが楽しんで頂けたらと思います。

ではでは、音楽オタク以外にも届け!
これが一般ピーポーの俺が選んだ、平成アルバム10枚だ!

非ネットの音楽オタクの俺が選んだ平成アルバム10作


①B'z / The 7th Blues【1994】


珍しい2枚組のオリジナルアルバムとして
史上初のミリオンヒットを記録したアルバムがコレ。

確かこの前にもサザンの2枚組アルバム『KAMAKURA』が
レコードとCDの合算で150万くらい売ってた気がするが、
純粋なCDとしてはこのB'zのアルバムが史上初となる。
売上も163万枚と2枚組オリジナルアルバムの中では最大。

さらにこのアルバムには前年に大ヒットしたB'z最大のヒット曲
『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』も未収録であり、
それでもこれだけの結果を出したという点で注目したいアルバムだ。


②GLAY / REVIEW-BEST OF GLAY【1997】


90年代後半~00年代初頭まで続いた”ベスト盤ブーム”の先駆けとなった
GLAY初のベストアルバム。当時の日本記録となる売り上げを記録し
最終的に500万枚近くのメガヒットとなったアルバムだ。

当時ベスト盤と言えば自身の活動の区切りとなるタイミングで出すのが
セオリーだったが、このアルバムはGLAYの人気上昇中に発売されて
大ヒットしたが故、良くも悪くも「ベスト盤」の認識を変えた一枚。

このアルバムが無かったら、
以降の音楽市場はまた違ったものになっていただろうね…。


③BOØWY / THIS BOØWY【1998】


そんなわけでこれまた話題となったBOØWYのベスト盤。

昭和のバンドなのになんで平成のアルバムとして取り上げたのかって、
このアルバムはBOØWYの解散から10年後に出たベスト盤にして
BOØWY最大のヒット作になったアルバムなのである。

既に過去のバンドになりつつあったBOØWYが
再びこのベストによって当時の俺らのような若者にも存在感を示した。
というかやっぱり90年代が異様にCDが売れた時代だったんだと思う。

ちなみにBOØWY結成30周年の2013年にもベストが発売され、
そちらもチャート1位を記録している。なんなんだBOØWY。


④image【2000】


ヒーリングミュージックとして初のオリコン1位を獲得し、
ミリオンヒットとなった非常に珍しいアルバムがコレ。

情熱大陸や映像の世紀のテーマ曲などを収録しており、
2000年代初頭に「癒しブーム」を巻き起こした一枚だ。
そう、人々は音楽にも癒しを求め始めていたのだ。

当時は音楽業界が飽和して市場も下降になったタイミングであり、
90年代のあのどんちゃかした空気にみんな疲れていたんだと思う。
あと俺も高校受験直前で疲れていたと思う。あんま覚えてないけど。


⑤THE BEST OF DETECTIVE CONAN 〜名探偵コナン テーマ曲集〜【2000】


いやいやネタじゃありませんよ。これも大真面目に象徴的な一枚です。

ここまで紹介してきたアルバムはどれもミリオンヒット作なんだけど、
実はこのコナン君のアルバムもミリオンヒット作なんですよ。
知ってました?俺も買ったもん。もう売っちゃったけど…。

ZARD、B'z、倉木麻衣など実はかなり収録内容が豪華であり、
コナンという人気アニメのパワーを見せつける結果にもなった。
そしてこの企画アルバムがここまでウケた事が
以降の数々のアニメテーマ曲集のヒットに繋がっていく事になる。


⑥LOVE PSYCHEDELICO / THE GREATEST HITS【2001】


これが170万枚という大ヒットを記録したのは異常だったと思う。

それはデリコの音楽を否定するという意味では全くなくて、
往年のシンプルな洋楽サウンドに日本語をはめ込むという
絶対に売れそうにないスタイルの音楽だったのに
こんなに受け入れられたという事態が異常だったという意味で。

敢えて表立ったプロモートも無く謎めいた存在だったからか、
あるいはベスト盤みたいなタイトルだったからか(※オリアルです)。
いずれにしても面白い現象だったしまだ洋楽も人気だった頃のお話。


⑦MONGOL800 / MESSAGE【2001】


むしろこのアルバムがネット上の音楽オタクたちのランキングで
スルーされているのは意外だった。これは平成の代表作に入るっしょ。

インディースってのは実はメジャーよりも面白いんじゃないかと、
そんなワクワク感を世間に一気に認知させる事になったアルバムで、
280万枚近くの驚異的な売り上げを記録した。『あなたに』や
『小さな恋のうた』は今や誰もが知ってるスタンダードソング。

つい先日、メンバーの儀間さんが脱退を発表した。
何やら色々葛藤があったみたいだけど…人生色々ありますね。


⑧ゲスの極み乙女。 / 両成敗【2016】


年数がかなり飛んで2016年のこのアルバム。
というか2000年代以降の主要なアルバムはほぼほぼ
「ネット上の~ランキング」に入ってたのでそちらで大丈夫そう。

しかしゲスのアルバムが一枚も選ばれてなかったのも不思議。
やっぱ色々あったからだろうか。色々あったもんなぁ。色々。

そんな色々あった最中にまさかの『両成敗』というタイトルで
世に出たアルバムがコレ。話題性もあってオリコン1位を獲得した。
「両成敗が止まらない~♪」というメタ的表現になってしまった
タイトル曲を始め、実は結構攻めた内容で音楽的にも面白い一枚。
プロセスはどうあれ彼らの音楽性を世に知らしめたアルバムだ。


⑨RADWIMPS / 君の名は。【2016】


映画『君の名は。』の超ヒットを受けて、
映画のサウンドトラックとしては異例の2週連続1位となった一枚。
またRADWIMPS初のチャート1位作品で自身最大の売上も記録。

歌モノ以外にも純粋な映画のBGMも多数収録されており
完全に映画のサントラ的な内容ではあるんだけど、
音楽を全てRADが担当しているのでRADのアルバムの一枚的扱いだ。

同じような形での映画のサントラの大ヒットとなると
サザンの『稲村ジェーン』の例もあるが、
映画の社会現象化とサントラ色で言えばこちらの方が印象が強い。

珍しい音楽アルバムのヒットの形として選出してみた。
今度公開される『天気の子』は果たしてどうなるか…?


⑩安室奈美恵 / Finally【2017】


平成アルバムの最後を飾るのはやはりコレだろう。
安室ちゃんの『Finally』。一家に一枚。皆さんの家にもありますか?
国民的歌手だった安室ちゃんの引退と共にリリースされたベスト盤だ。

CD不況が叫ばれ、ミリオンならまだしもダブルミリオンなんて
もう今後お目に罹れる事なんて無いだろうなんて思っていたが、
『Finally』は軽々と200万枚を突破し、しかも2017年と2018年の
2年連続で年間チャート1位という驚異的な記録も樹立。

平成という時代を駆け抜けた安室ちゃんの底力を
最後の最後に皆が感じた忘れられないアルバムとなった。

…ちなみに令和では先日の嵐のベストが200万枚突破しそうやね。


おわりに

完全にひん曲がった視点での平成アルバム10枚、
かなり強引な内容でしたが楽しんで頂けましたでしょうか。
心の中でツッコんで下さったのであれば幸いです。


しかしデジタル配信、Youtube、ストリーミングと
音楽を聴く手段がCDから遠ざかった後のこれからの時代、
「アルバム」という形式が残っていくのかという疑問もあります。

平成という時代は本当に「CD」と共にあった時代だったわけで、
平成と共に育ってきた俺にとってはCDアルバムという形式は
とても馴染みのあるフォーマットなんですよね。

でももしかしたら令和の最後の辺りは、
これまでのアルバムなんて概念がぶっ壊されているかもしれない。
そう考えるとこういったアルバムランキングというのは
後世から見た時には不思議なものになっているかもしれない。


なんて事を考えたりもしました。
まぁ俺はアルバムにはこれからも残って欲しいんだけどね。

だから皆さんもランキングを見て、
「聴いてなかったけど聴いてみたい!」というアルバムがあったなら
是非手に取って聴いてみてください。

平成という時代が生んだ、数多くのアルバム達に感謝を!