脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【Album】MONGOL800 / MESSAGE [2001]

2000年代インディーズの象徴。

Message Message
Kiyosaku Uezu MONGOL800

曲名リスト
1. あなたに
2. Song for you
3. 小さな恋のうた
4. Melody
5. 月灯りの下で
6. For Life
7. 親知らず-Summer Again-
8. HEY Mommy
9. Marriage Blue
10. 矛盾の上に咲く花
11. 琉球愛歌
12. Dear My Lovers
13. 夢叶う
14. Dandelion

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 

2000年代前半と言えば未曾有のインディーズバンドブーム。

1980年代中頃からもインディーズバンドブームがあったようだが、
2000年代の特徴はやっぱり青春パンク・メロコアだ!

青春パンクと言うが、
サウンド的には70年代後半の往年のパンクサウンドとはちょっと違う。
ロディックでキャッチーなのが特徴だ。
90年代以降にカラオケ向けの曲が流行った事が関係してそう。
歌詞も青春の様々な心情を歌ったまさに中高生どストライクな内容。

そして一方で、
ハイスタが評価された以降は英語詞で歌うバンドが当たり前になり、
洋楽でもメロコアが90年代後半より流行っていた背景もあって、
日本人でも英語でメロコアを歌うってスタイルが確立されていた時代だ。

モンパチはこの両方の流れをうまく組み入れ、
まさにインディーズブームの頂点への登りつめる事となった。


このアルバム「MESSAGE」は
インディーズバンドとして史上初のオリコン1位、
そして売上げ枚数はなんと250万枚を超えた。

…ぶっちゃけ俺、当時こんなに売れるとは思ってなかったんですわ…。

いや、舐めているわけではなくまさかそんな時代になっているとは、と。
ブルーハーツを聴いてた世代やフォークソング世代にも売れたのかな。
とにかくインディーズがメジャーよりも勢いがあった時代とも言える。

この出来事を皮切りに
インディーズ・シーンへの注目度は最高潮に達した。


このアルバム、面白い事に英語曲と日本語曲がうまい具合に混じってる。
一般的に認知度が高い曲ってのは「あなたに」と「小さな恋のうた」。
これらは日本語曲で、人気に火がついたのもこの辺りの曲から。
そして英語詞の曲も多く、英語メロコア好きはこちらが好みだったりする。

青春パンクとメロコアと。
このバランスこそがまさに時代感覚にベストマッチしていたのだ。
本人達が図らずとも、これは時代が生み出すべく出来上がったアルバムだ。


当時青春っぽい事は全くしていなかった俺でも、
青春の片鱗を味わいたくてこのアルバムに酔った…

人よりちょっとばっか音楽に明るかった俺は、
人よりちょっとばっか先にこのアルバムを聴いていた…

そしてこのアルバムを後から知った人間に対して
「ふっ、今頃このアルバム聴き始めたの」的優越感に浸っていたんだっ!

…これが俺の青春っ…そうする事でしかアイデンティティを保てなかったっ、
満足に青春時代を遅れなかった俺の、これが俺の青春パンクなんだよぉぉぉ!

そんな俺にとっても象徴的なアルバムです。


【採点】
・2000年代インディーズブームの象徴
               30点
・史上稀に見る歴史的快挙   20点
・日本語曲と英語曲のバランス 20点
・俺のくだらない青春時代   -5点
65点