脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

MV史上最大の傑作 <後編>

おもしろフラッシュ倉庫<後編>

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前編からの続きです。

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<これまでのあらすじ>
数々の音楽ランキングネタも色んな方面に掘りつくされ、最早ネタ切れかと思われた音楽関連の話題に「名作ミュージック・ビデオ」とう鉱脈があった事に気付いた俺。しかしMVについては名曲や名盤程に語れる知識も材料も持ち合わせていなかったが故に、強引にまとめようとするも膨大な曲数に膨れ上がってしまった。絞り込めなくなった結果、ついに前後編という暴挙に打って出る。これまでにない物量をまとめる事になり途方にくれる俺。しかしこれまで音楽クラスタからマウントを取られ続ける善良な市民を救うべく数々の音楽企画を送り出してきた俺は、ここで心が折れるわけにはいかない。果たして無事にこの企画を完走させる事は出来るのか!?


前編を観て下さった方有り難う御座います。
俺のセンスでチョイスした有名な洋楽のMVをひたすら楽しんでいくだけのクリスマス暇つぶし特別企画の後編です。
今回は年末実家でゴロゴロして暇であろう皆さんのためにお送りしたいと思います。


……あのー、、まさかとは思いますが、前編の動画を全部クリックして再生した方います??

え??マジで?あれ全部観たの?うそ!?やっば!!マジごめーん!!

クリスマスの夜に2時間以上の貴重な時間を俺のブログなんかに費やして戴いてマジでごめんなさい。後悔してますよね、すみません。でもそれって自己責任なんで。ええ。え?だって暇だったんでしょ?そうですよね?つーかさ、こうやって動画選んで記事にしている俺の方がよっぽど時間かかってるんで。そこんとこ勘違いしないで戴きたいんですよね(逆ギレ)。


しかしミュージック・ビデオもこうやって並べていくと、良くある名曲や名盤ランキングとは違った顔ぶれが多くてこれはこれで面白いと思うんだよね。

だってそもそも音楽は音楽であって映像ではないからね。音楽は音楽以上でも以下でもない。言ってる意味分かる?分からんだろうな。俺も書いてて分からんもん。

えっとつまり、ミュージック・ビデオとしての評価ってやっぱりよくある音楽評論とは違った独自の文化がありそうだなっていうまあ当たり前の話なんだけど。


でも確かMVの始まりも実はビートルズだったりするんですよ。超人気で多忙だったビートルズが手早く音楽を届ける手段として始めたのがミュージック・ビデオだったというのが良く言われるMVの起源である。っぱビートルズすげーンだわ。

ただ、前編の最初で紹介したように、MVにこだわりや意味を付与する事により音楽とはまた別の「MV文化」を広げたという点ではクイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』がおそらく重要な起点だったんだろうと俺は思っている。有識者の意見は知らん。俺は思っている。

そしてMVの歴史という点ではやっぱり80年代のMTVブームはとてもデカくて、前編で観てきたように数々の80年代のMVから面白いモノが沢山でてきて、それが今に繋がっているんだなと思った。あと日本でも80年代に青春を送った人々は洋楽のMVを良く知っているし、当時MVが果たした役割はとても大きかった事が分かる。


そういや昔はMV(ミュージック・ビデオ)ではなくてPV(プロモーション・ビデオ)という言い方が一般的だったんだよね。ビデオってのは音楽をプロモーションするための存在だったからPVと呼ぶのは確かに自然だった。

でもそのビデオが徐々に存在感を強めていって、単なる音楽の販促用の映像以上の効果を持つようになってMVという言い方が一般的になっていったと俺は踏んでいる。有識者の意見は知らん。俺は踏んでいる。


でもそれくらいにMVは時代と共に進化してきたという事だ。

というわけで後編の30曲にいってみよう。

明日はいよいよ大晦日。けどそんなの関係ねぇ。
今年最後は紅白ではなく傑作MVを眺めながら年越しするのもアリだと思いません?

90年代以降、技術的にもどんどん進歩する中で次々と新しいアイディアや切り口が生まれていったMV文化。一体どのような歴史的MVが生まれていったのか。

前半を乗り切ったアナタなら大丈夫。またもや数時間続く事になるけれど、頑張ってクリックして再生し続けよう。

そうすればきっとアナタもMV通の仲間入り!というわけでさあいくぞ!

知っておくと役に立つかもしれない傑作MV60選 1996年~


31. The Smashing Pumpkins / Tonight, Tonight【1996】

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90年代に日本でも人気を博したバンド、スマパンと言えばこのMVをよく覚えているという方も多いのでは。MTVでも大々的にパワープレイされた幻想的でファンタジックなこの作品は数々の賞を受賞。1902年のサイレント映画『月世界旅行』にインスパイアされた世界観と美しいメロディがベストマッチ。収録アルバムもメガヒットを記録した。


32. Spice Girls / Wannabe【1996】

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これは曲自体のエネルギーも相当なものだが、やはりMVの魅力もスルー出来ない。カメラを止めるなばりのワンカットで撮影されたビデオは、寒い夜だったにも関わらず何度もリテイクされて夜通し撮影されたとか。その成果もあってMVは大注目を浴び、彼女たちの名は一躍世界中を席巻。ちなみにブラウンの乳首のせいで一部地域では放送禁止になったとか。


33. Jamiroquai / Virtual Insanity【1996】

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これもあまりにも有名なMV。日本でも人気のジャミロクワイの代表曲だ。トリッキーに動く床とジェイ・ケイ。床ではなく壁が動いているのだというネタばらしも、最早こすられまくっているレベルで有名。ちなみ曲は技術が行き過ぎた世界を皮肉った内容であり、凄い技術を使って撮影されたMVかと思わせておいて単純なカラクリだったというMVはそれを見事に表現している。


34. Missy Elliott / The Rain (Supa Dupa Fly)【1997】

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なんか最近物凄い再評価の波が来ている気がするミッシー・エリオット。彼女の衝撃的デビューシングルがこちらである。魚眼レンズに移りこむ黒いゴミ袋のような奇抜な衣装に身を包んだ彼女のインパクトは一度観たら忘れられない…。黒人女性ラッパーの活躍という点でも非常に大きな意味を持った一曲。


35. Radiohead / Paranoid Android【1997】

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洋楽好きにはお馴染み、レディオヘッドの代表曲の一つ。歴史的な名盤と名高い『OK Computer』の収録曲で全編がアニメーションで構成されている。やや過激な内容で観た事が無い人はギョッとするかもしれないが、人間の狂気を次々と描き出しながら場面転換していくシュールさがアルバムと共に多くの支持を集め、MTVでも大流行した。


36. Lauryn Hill / Doo-Wop (That Thing)【1998】

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こちらも再評価の波が来ているローリン・ヒル。画面を分割し1967年と1998年の2つの時をうまく融合して映しながら、それぞれの時代のカルチャーを詰め込んだMVが非常に話題を呼んだ。あと彼女は街全体がレコード化してぐるぐる回る『Everything Is Everything』のMVも面白いので気になった方は観てみて。


37. Blur / Coffee And TV【1999】

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とってもブラーらしいMVだと思うの。行方不明となった息子を探す家族のために牛乳パックが旅に出ていくというストーリー仕立て。とにかく牛乳パックがかわいいの。軽快な曲のリズムも雰囲気に良く合っていて、オチもとってもブラーらしいと思うの。特に日本人はこのMVが好きって言う人多い印象。


38. The Chemical Brothers / Let Forever Be【1999】

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90年代デジロックシーンで活躍したケミカルブラザーズの中でも特に有名なMV。とにかく映像としてシンプルに面白い。キンクスの『Everybody's a Star (Starmaker)』に触発されたというイメージをベースに、若い女性が悪い夢に悩まされる様子をサイケデリックに演出。多くのメディアで称賛を受けました。


39. Foo Fighters / Learn To Fly【1999】

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フー・ファイターズもいくつか面白いMVがあるんだけど、特に人気が高いのはこれでしょう。飛行機内で起こったトラブルを寸劇にした内容なんだけど、バンドのメンバーが出演していてしかもみんなが複数役を演じている。その力強いオルタナティブロックにコミカルな内容というギャップがクセになる。しれっとグラミーのMV賞を受賞している。


40. D’Angelo / Untitled (How Does It Feel)【2000】

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肉体美。最初から最後まで肉体美。ごちゃごちゃ言わずにディアンジェロのヌードグラビアを拝め、とまあそういうMVです。個人的にはこのMVがなぜこんなに評価が高いのかは良く分からんのだけど、やっぱり女性にはウケが良かった模様。曲の内容もまぁセクシーなヤツだしね。ディアンジェロの魅力を伝えるという意味では成功したMV。


41. Britney Spears / Oops! … I Did It Again【2000】

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ブリちゃんも派手でゴージャスで人気の高いMVがいくつもあるけど、彼女の人気を決定づけた2ndアルバムのリードトラックをピックアップ。火星に降り立った宇宙飛行士がそこで観た真っ赤なボディースーツのブリちゃんに見とれてしまうというお話だ。火星で歌いたいとかいうブリちゃんのわがままアイディアから始まった企画らしい。


42. Fatboy Slim ft. Bootsy Collins / Weapon of Choice【2000】

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またもやスパイク・ジョーンズ監督のMVの紹介です。ホテルのロビーで疲れて眠っていた俳優クリストファー・ウォーケンがいきなり目覚めて縦横無尽にダンスを踊り始め空中浮遊までかました後にまた元の位置に戻って眠りにつくというユニークな内容。ちなみにファットボーイスリムの『Praise You』のMVもスパイク・ジョーンズ監督(しかも本人出演)。


43. Robbie Williams / Rock DJ【2000】

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これもね…観る人を選ぶMVなんだよね。というか過激なので一部で放送禁止とされていたMV。ディスコの中で女性の目を引きたいあまりに服を脱ぎ始めるウィリアムズだけど、それがどんどんエスカレートして皮膚だの筋肉だのも脱ぎ始め最後はホネで踊り出すという4コマ漫画みたいな構成。まぁ所謂「死者と踊る」ってヤツなんですねハイ。


44. Johnny Cash / Hurt【2002】

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これは良いよね!すっごい胸にじーんと来る個人的にもお気に入りのMV。ナイン・インチ・ネイルズのカバー曲なんだけど原曲を超えたカバーとして超有名。老いてしまったキャッシュが自身の過去を(後悔混じりに)振り返りながら歌った姿があまりに切なく、そして彼はこの曲の翌年に亡くなってしまう。まさに彼のエピタフとなった一曲である。


45. Kylie Minogue / Come Into My World【2002】

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この曲も観たら忘れられないそのインパクトで覚えている人も多いハズ。場面がループしていくMVなんだけどループするたびに登場人物がコピー複製されていくという世にも奇妙なMVである。これ、なんとそれぞれ別撮りしたフィルムを重ね合わせて制作されたというから驚き。出現位置とかまで細かに調整してやったんだろうなと思うと気が遠くなる。


46. The White Stripes / Fell in Love With a Girl【2003】

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2000年代ロックシーンの代表格、ホワイトストライプスの一風変わったMV。バンドカラーの赤・白・黒を基調にしたレゴブロックのアニメーションで、観て分かる通り相当数のコマ数を使っていると思われる。当初バンドはレゴと契約できずに自腹で大量のブロックを買ったが、MVが評判になった途端レゴが連絡してきたらしく、ジャック・ホワイトは結局契約を拒否したらしい。


47. Outkast / Hey Ya!【2003】

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こちらも最近再注目されてそうな気がするアウトキャスト。彼らの代表曲の一つであり特に日本ではこの曲が人気だった気がする。アンドレ3000がMV内のバンドメンバー全員に扮してパフォーマンスしているのが特長。ビートルズ風の舞台セットなど、過去のカルチャーへのリスペクトもあって評価が高いMVとなっている。


48. Eric Prydz / Call on Me【2004】

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これはね…正直俺は全然評価してないんだけど有名なMVだからなぁ…。女性ばかりのエアロビクスに唯一参加した男性が女性を凝視するという今の時代なら確実なフェミ凸案件。しかもこれがオーストラリア史上最もダウンロードされたMVだというからさらにフェミ凸。しかもその人気に便乗したエアロビクスのDVDまで出たというから完全にフェミ凸。


49. The Black Eyed Peas / Don't Phunk With My Heart【2005】

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アメリカの大人気ヒップホップグループのヒット曲。ルーレットで決めた先で美女とデート出来るという設定のゲームショウなんだけど、いいタイミングで司会者からの妨害が入り誰もデートを成功できないまま最後は結局…??これも今思うとフェミ凸案件なんだろうなーと思うともう懐かしき時代のMVと言える。


50. Red Hot Chili Peppers / Dani California【2006】

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こいつは最初観た時「こりゃズルいなー」と思ったMV。レッチリ自身が傑作と謳ったアルバム『Stadium Arcadium』のリードトラック。メンバーたちがエルヴィスからニルヴァーナまで、ロックの歴史を彩ってきた数々のレジェンドバンドたちに変装しながら歌い継いでいくというなんかもう禁じ手みたいな豪華なMVで話題となった。


51. Beyoncé / Single Ladies (Put a Ring On It)【2008】

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ビヨンセもMVが良く注目されるアーティストだけど、曲の評価も非常に高く大ヒットしたこの曲がやっぱり重要。白黒で背景も無し、カメラワークもシンプルながら、いやむしろそれ故にビヨンセのずば抜けたパフォーマンスが最大限にまで極まったMV。凝りすぎたMVに対するカウンターでもあり、以降多くの人がこのMVを模倣するブームとなった。


52. OK Go / This Too Shall Pass【2010】

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OKGoもまたあっと驚くようなMVを制作する事で有名だ。というか彼らはもう曲よりMVで有名な気がする。こちらのMVは壮大なスケールのピタゴラスイッチャー。この大がかりなMVを制作する際に資金が足りなくなり、MV内に企業ロゴを入れてCM費として調達したというエピソードも。確かに凄いんだけど音楽がほぼ頭に入ってこない


53. Kanye West / Runaway【2010】

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2010年代の名盤と名高い『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』の軸と言える曲。映像にも強くこだわっていたカニエが短編映画のように力を入れて制作した大作MVであり高い評価を得ている。とてもファンタジックでロマンに溢れるお話なんだけど、ちゃんと観るなら上のMVではなく35分に渡るフルバージョンがあるのでそちらを観て欲しい。


54. PSY / Gangnam Style【2012】

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近年は音楽チャートの中にもYoutubeでの再生回数を加味するものが増えてきたが、そのきっかけは多分この『江南スタイル』だったんじゃないかと思ったりする。本来は韓国のソウルなどのエリート層に抵抗する江南の曲だったが、そのMVの面白さから色んな意味をすっとばして世界的な大ブームになったというyoutubeの事件とも言えるMV。


55. Sia / Chandelier【2014】

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これも当時非常に話題になった。寂しげな部屋の中、圧倒的な存在感を放ちながら踊る一人の少女。その神秘的な姿と時折見せる無邪気な表情は大きな反響を呼んだ。ちなみにアーティストのシーア自身は普段から頑なに素顔を見せないので、この少女マディーが彼女の分身としてMVに抜擢された。以降シーアとは幾度となく共同作業をしている。


56. Maroon 5 / Maps【2014】

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長期にわたる人気で活動を続けているマルーン5のヒット曲。緊迫した場面から始まり場面がどんどん時間を遡る形で描写されていき事の顛末が判明するMVである。これは同じようにストーリーが逆順に展開するフランスの映画『アレックス 』を参考にしているらしい。最終的なラストがバッドエンドなので正直後味は悪いんだけどね…。


57. coldplay / Up&Up【2015】

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これぞアイディア賞といったMVだ。世界的バンドのポジションにいるコールドプレイが描いた幻想的な世界。一つ一つの発想は子どもが思い描くような単純なものなんだけど、その子どもの想像力が持つ純粋性をそのままに見事な解像度で映像化したという点が本当に素晴らしい。こういった気持ちを忘れない大人になりたいなんて思いますね。


58. Marshmello / Alone【2016】

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マシュマロの被り物で若者を中心に人気の覆面DJ。クラスで馬鹿にされていた主人公、実は隠れた特技の持ち主で、それがある時クラスで話題になり一躍人気者になるという、チー牛陰キャなら誰もが妄想するストーリーを完全再現した事で話題のMVだ。なんと21億回再生という驚異的な再生回数を誇る。妄想こそが創作の基本なのである。


59. Childish Gambino / This is America【2018】

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ラッパーのチャイルディッシュ・ガンビーノがアメリカが抱えた様々な問題を痛烈に描いた事で話題を呼んだMV。この映像がまさに『This is America』なのである。色んな種類の有名なMVを数多く挙げてきたけど、ストレートなメッセージ性という観点で重要なMVである。ちなみに日本でも『This is Japan』がちょっと流行ったらしいが…あれはまぁうん。


60. The Killers / Land Of The Free【2019】

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ラストはまたもや社会派MVという事で締めくくりましょう。米国とメキシコの国境を征く人々が映されるMV。キラーズは俺も大好きなバンドだが、元々はこんな政治的な音楽を好むバンドでは無かったはずだ。しかし近年の分断されたアメリカのリアルを目にして歌わずにはいられなかったのだろう。『自由の地』と名付けられたこの曲は人々に勇気を与えている。


おわりに。


くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実はRS誌が選ぶ史上最高のミュージックビデオに触発されたのが始まりでした。
本当はブログのネタなかったのですが…
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
(…このネタ、伝わる人間って今どれくらいいるんだろうか。)


さて、前後編合わせて5時間耐久(※推計)名作MVの旅、本当にお疲れ様でした。
これで正月に会うであろう音楽に詳しい友達のマウントからも護身出来ますね。安心して新しい年を迎えて下さい。

しかしMVのまとめなんてどうなるかと思ったけど、やってみるとなかなか楽しかったね。

良くある名曲や名盤のお堅い評論とは違ってかなりエンタメ色が強いので、むしろ洋楽初心者への入り口としても機能するんじゃないかとかまとめる途中で考えたりもした。

あと映画と違ってMVは尺が短いので、より新しい試みも気軽に出来るという点で実験性に溢れた作品が生まれるのもMVの面白さという事が分かった。


そしてなんとなーくだけど、これからはこれまでの音楽の評論に加えてMVの評論も盛り上がっていくんじゃないかという気がしている。

みんなの動画への依存度が高まっていく中で、MVが持つ意味はもっともっと広がっていく。そしてまた歴史的なMVが生まれ、世界を巻き込んだムーヴメントが起こっていく。


名曲や名盤同様に、名作MVもまた終わりが無いのである!


ってなわけでイイ感じの名言が生まれたところで、今回の企画を締めさせて戴きたいと思います!

最後に前編・後編に渡ってお送りしてきた動画のyoutubeプレイリストを掲載します。

▼プレイリスト▼

観たい聴きたい語りたい有名ミュージック・ビデオ60選 - YouTube



お暇なときに眺めてくださいな。

そういや少し前に音楽にも色んなランキングブームがあったけど、でもまだまだ音楽ネタは尽きませんねー。いつか邦楽のMVとかもやってみたいけど、邦楽はアップされてないMVがまだまだ多いので(特に昔のアーティストの方が)積極的に解禁されていくと嬉しいなぁ。


そして来年は……「名作ジャケットランキング」とか来る??

そんな来年に思いを馳せながら、今年も無事に終わったことに感謝しつつ、私はのんびり紅白を観ながら年を越したいと思います。

ではでは皆さん、良いお年を~。


あと他のまとめもどぞ。

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本当の本当に終わり