【Stable Diffusion】AI vs 人間 名盤のジャケットデザイン対決
さよなら人類…?
朗報朗報~~~~~~~☆☆☆☆☆
やっほーい!
みんなーーー!!
人類の新しいオモチャが登場したよーーーー!!!!
今年に入って様々な画像を生成するAIが注目を集めている。
色んなサービスがリリースされているけれど、先日ついに登場した最強格のAIがその名も「Stable Diffusion」!!!日本語だと「安定した拡散」!良く分からん!けどなんか凄そう!
しかもこちら、なんと個人のローカルPCにもセットアップできるAIという事で…これはもう~~んん~~~ギャラクシーぃぃぃぃ!!!
ラブライブスーパースター2期がクゥすみの供給多くてさぁ、もう毎週犬みたいに舌出して観てますよ。あとリコリス・リコイルのちさたきも毎週舌出して観てます。みんな尊いなぁ。てぇてぇ。惑星のさみだれはどうしてああなった。
とにかく高性能とウワサの画像生成AI「Stable Diffusion」。
デモサイト等でも体験出来るけどあまりの人気でアクセス過多らしく生成に凄く時間がかかるとか。
そ・こ・で。ちゃっかりNVIDIAのGPUを搭載している俺のPCなら個人のローカル環境でも動かせるだろというわけで、嫁も子ども達も寝静まった深夜にアニメを観ながらゴソゴソとPCをいじくって、ついに俺も好きに扱えるStable Diffusionの環境を手に入れたのである。
やったー!!これで俺も自由自在に画像を作れるぞー!!!
かがくのちからってすげー!OK Computer!ドモアリガトミスターロボット!
という事で、勝手にラブライブの可愛い新キャラを錬成してみたかったので
「love live school idol new kawaii character illustration」という指示で画像生成してみる。
…と、
なんと10秒かからずに完成。
じゃじゃん。
おほーーーー!
小卒みたいな英語力で指示したにもかかわらず、なんかそれなりに出来ている!ラブライブというよりプリキュアなキャラクターだが、こんな単純な指示でもそれっぽく描いてくれるのだから面白い。pixivとかにありそうな絵柄だ。
もっと細かい指示を長々と入力していけばさらに高い精度で狙い通りのイラストが出来るらしいのでもっと色々試してみたいところだ。
ちなみにStable Diffusionのローカルでの構築方法は検索すれば色々ヒットするんで、興味のある方は一緒に深夜にアニメを観ながらPCをいじってみましょう。
あと一応ITっぽい仕事をしている俺はこれまでもAIで色々遊んでいるので、そんな過去記事もあります。
AIの発展には本当に驚かされる反面、確かに色んな仕事の領域にじわじわと入ってきているなと感じる事も多いです。というか俺自身もイラストやデザインも仕事でやる事もあるので、今回のAIの登場はある意味商売敵とも言えるんだけどね…。
特に数年前なら絵画や音楽といった芸術方面はまだAIは弱いなんて言われていた時期もあったものの(しかしそれもやはり時間の問題と言われていた通り)、あっさりとAIが芸術分野にも進出してきた。今は音楽だってAIにベース音源を作って貰い、それを参考に作曲みたいな手法を使うアーティストもいるだろう。
AIの進化には目を見張るものがあり、かつ誰もが比較的簡単にAIを使えるようになっていく事にやはり大きなインパクトがある。だからこそ今回の「Stable Diffusion」はかなりの盛り上がりを見せているのだ。
…では、AIはどこまで人間に対抗しうる存在になるのだろうか?
というわけでこの度、新たな「AI vs 人間」の企画を実施します。
Stable Diffusionに名盤ジャケットをデザインしていただき、実際に人間がデザインしたデザインと比較する。題して「名盤ジャケットデザイン、AIにさせたらどうなるのか!?アートバトル!!人間 vs AI vs ダークライ」である!
えーっと、審判は俺です。文句あっか。
一応芸術系・IT系両方(半端に)かじったハイブリッドという事で。
Stable Diffusionへの命令方法はごくごく単純。「アーティスト名 アルバム名」だ。
例えば、ビートルズのアビーロードなら「The Beatles Abbey Road」と指示する。
勿論、もっと細かく色々指示すればより解像度の高い精緻な画像が出力されるのは分かっているが、あまり指定しすぎるのも逆に自由度を下げる可能性もあるし、もうここはAIのセンスに全てを委ねてアーティストとアルバム名の言葉のイメージのみでデザインを構成して戴く。
それを実際のアルバムジャケットと比べて、どっちがより良い感じのデザインになっているかを判定していくというわけだ。どの名盤を題材にするかはその時のノリでテキトーに俺がチョイスする。でもまぁ基本有名なアルバム20枚くらいでやっていこうと思う。
では、デザイナー達の存亡をかけた世紀の大勝負、いざ開幕っ!!!
人間 vs AI 名盤ジャケットデザイン20番勝負
①The Beatles / Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
まずは定番中の定番。音楽史に残る大名盤であり、俺も何度もこすってきたビートルズのサージェントペパーズ以下略。内容もさることながら、様々な人物が集合したジャケットも有名でコンセプト・アートとしても高い評価を得ている。果たしてこの高い完成度を誇る名盤ジャケットに対してAIはどう描いてくるのか。
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Stable Diffusionがジャケット生成
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あっ………。
コレAI絶対ビートルズ分かってますやん。
最近のAIってのは基本的にディープラーニングと言って色んなものを読み込ませて学習させておくのが主流。つまりこの結果から察するに、Stable Diffusionは明らかに「ビートルズ」がなんなのかを学習済で完全に現物のジャケットに寄せてきている。これはもうAIのトレース疑惑が浮上したので、人間側の勝利だ。にしてもこれビートルズのメンバー増えすぎだろ。YMOの『増殖』かよ。
しかしある程度予想はしていたものの、このAIは相当お勉強なさっているという事が分かる。
②Pink Floyd / the dark side of the moon
お次もド定番。なんでこんなに売れたのか未だに謎とも言われる人類のミステリーがそこにある。ピンクフロイドの『狂気』だ。Stable Diffusionに指示する場合は英語入力なので邦題ではなく原題を使う。数々の名盤ジャケを手掛けたデザイン集団ヒプノシスの傑作ジャケットとしてあまりに有名な一枚だが、AIは果たしてどう対抗する…?
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Stable Diffusionがジャケット生成
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まーた寄せてきた。
おいおい、めっちゃ学習しているやんAI。まぁビートルズやピンクフロイドは人類としても確かに必修科目だけどさ。でもコレってどう考えてもヒプノシスの傾向をトレースして描こうとしているよね?やっぱAIの世界もトレパクかよ。これはこれで凄いけど、結果としては人間の勝利だ。ただヒプノシスっぽいジャケットをAIに依頼する事が出来そうってのは面白い知見を得た。
③King Crimson / In The Court Of The Crimson King
泣く子も黙るどころかさらに泣きが加速するキング・クリムゾンのあのジャケット。LP版ならおもらし必至。庭にかざっておけば鳥よけにもなるとかならないとか。コイツは内容も勿論いいんだけどジャケットの方が有名ってくらいのアルバムで、この初見のインパクトを超えるデザインってのはそうそう無い。さすがにこれはAIには荷が重そうだが…
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Stable Diffusionがジャケット生成
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お………おぅ。
なんかすっごい頑張ったイメージは伝わってくるし、実際にどっかの誰かのアルバムにありそうなジャケットだ。でもトレパク疑惑からは脱して「クリムゾン・キングの宮殿」という言葉から素直に連想すると確かにこんな感じになるかもな、といった具合で出来である。ただ色々とブッとんでいる本来のジャケットにはさすがに敵わないな。人間の勝ち。
④Captain Beefheart / Trout Mask Replica
とにかく意味が分からないと評判のアイツです。俺もかなり前に何回か聴いて匙を投げて以来もうずっと聴いてない。でも世間的評価では名盤。名盤って結構そんなんが多いです。そんな問題作はジャケットもやっぱり訳が分からない。ただサイケデリックな感覚は伝わってくるので、ジャケットデザインとしては秀逸な部類だと思う。AIはどんな手を打ってくるのか…??
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Stable Diffusionがジャケット生成
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怖いよー(泣)
このおっさんはキャプテン・ビーフハートか?髭のたくわえ方はそれっぽいけど、出で立ちがコメディアンである。あと髪から肩にかけて被さっているソレはなんだ。何から何までカオスなジャケットが生成されてしまったが、なんだろう不思議と違和感は無い。アルバムジャケットとしてはクリアしてそう。だがこれもやっぱり人間の勝利だな。
⑤The Velvet Underground / The Velvet Underground and Nico
アンディ・ウォーホルのバナナ。バナナと言ったらベルベット・アンダーグラウンド。それくらいバナナのジャケットが有名すぎる名盤オブザ名盤。アルバムの題名からすればあまりに唐突なバナナの登場はさすが芸術家の成せるワザ。こういった発想は多分AIには無理なんじゃないかと思うがどうか。
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Stable Diffusionがジャケット生成
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無難なの戴きましたー!
これはこれですっごいアルバムジャケットっぽい仕上がりで、場合によってはこれでヨシ!みたいな流れで決まる事もあるんだろうけど、やはり印象としては弱いな。世界一有名なバナナを産みだしたウォーホルさんに軍配が上がる。ただこのAIが作ったジャケット、ローリングストーンズの『メインストリートのならず者』に似ているな…。
⑥Beach Boys / Pet Sounds
その良さを理解するには人生を三周する必要があるとも言われる(※個人の感想です)難易度S級名盤ペットサウンズ。あまりに多くの人が脱落する作品である一方で圧倒的評価も得ているという事で、2つの世界線を持つ疑惑がある一枚だ。ただジャケットはそんなに評価はされていないかな。これならばここまで負け続けのAIも勝てるのでは…??
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Stable Diffusionがジャケット生成
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なんかメンバー増えてない??
人の顔の作りが多少アレなのは仕方ないとして、ジャケットに映っている人に絶対親戚とか近所の人混じってるやん。(あ、でも時期によってはビーチボーイズの人数ってちょっと多かったっけ?)でもこのデザインは明らかに「ビーチにいる人々とそのペット」という指示に素直に従った感じがする。なるほど、という事はやはりこのAIはペットサウンズを学習しきれていなかったという事だな。うむ、同志よ。俺もまだ理解できてない。そしてやはりこれも人間の勝ち。
⑦The Clash / LONDON CALLING
コイツも超有名な定番ジャケットだ。ロックの歴史的名盤という内容の評価と、そのロックの衝動がぎゅいんぎゅいんに伝わってくるジャケットが合わさり、アルバムの魅力が最大限に引き出されている。AIがこのイメージを超えてくるのはさすがに無理なんじゃないかなと思うが。まーこのジャケット自体がそもそもエルヴィスのパロディなんだけどな。
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Stable Diffusionがジャケット生成
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また来ました無難なヤツ。
これは考察するまでもなく人間の勝利。やはりインパクトが重視されがちなアルバムジャケットはAIには不利なフィールドなのかもしれない。しかしAIもちゃんとイギリスのバンドっぽいニュアンスと白黒写真というアイディアを提示してくるのは凄い。パンクロックも学習済という事なのか…??
⑧Nirvana / Nevermind
こちらも時代を揺るがした大名盤であり、ジャケット一発芸としても最強の部類に入る一枚。あなたもプールに潜ったときに自分にニルヴァーナみを感じませんか?感じませんかそうですか。あと今の時代なら絶対にポリコレがどうとかで発売できないジャケットだな。AIはポリコレとか忖度とか一切関係なさそうだが…
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Stable Diffusionがジャケット生成
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めっちゃジャケットっぽいじゃん。
左下とか右下にラベルっぽいのついてる辺り、ちゃんとジャケットを意識してデザインしましたよ感がスゴイ。中央のイケてるメンズはきっとカート・コヴァーン。なんだろう、これはこれで凄いアリに見えてくるな。いいじゃん。このジャケットでも多分売れてる気がする。ただ残念ながらあの赤ちゃんの衝撃には勝てないのでやはりこれも人間の勝利で。
⑨The Eagles / Hotel California
最近少し影が薄くなった気もするけど、まだまだ歴史的意義が非常に高い名盤です。ロックを自嘲気味に捉えたこの作品もあって俺の中ではイーグルスってどことなく知的なイメージになっているんだよな。あとこのジャケットに映っているホテルはカリフォルニアに実在するホテルで今や観光名所になっているとか。
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Stable Diffusionがジャケット生成
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右側に、鳥いるよね…?
ぱっと見ありそうなジャケットだなと思いつつ、良くみるとあの笑い飯の漫才に出てきた鳥人がいるんですけど。なんか「別におかしいとこ無いですケド何か?」みたいな感じで佇んでいるんですけど。ちょっと面白系のジャケットとしてはライムスターのあのジャケットみたいで好きなんだけど、このアルバムの内容にしてこの方向性のデザインは…うーん人間の勝ち。
⑩Joy Division / Unknown Pleasures
絶対アルバム聴いた事ないやろみたいなヤツも良く着ているTシャツの柄のアレ(超偏見)。ピーター・サヴィルの有名なデザインで、アルバムの雰囲気を見事に表現した名作ジャケットとして語られている。このクリエイティブさはさすがのAIもまだまだ到達できない味だと思うのだが、どうか。
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Stable Diffusionがジャケット生成
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むむ…意外とやるやん。
正直、本家にはさすがに及ばないとは思うが、このデザインであればアルバムのジャケットに採用しても全然いける。ポストパンク的な要素・時代背景もしっかりと投影された完成度の高い一枚になっていて、これに関しては正直人間でもなかなか出てこないデザインだと思う。それでも人間の勝ちとは思うが、ここで意外な高クオリティ作品の出現である。AI…おそろしい子!
⑪Mike Oldfield / Tubular Bells
ジャケット芸に秀でたアルバムとしてお次はこちら。プログレというジャンルは往々にして一度観たら忘れられないジャケットも売りにしている事が多く、これもなんだか聴いてみたくなるという人間の衝動を刺激してくる一枚。名盤のジャケット作るならこういう具合にしやしゃんせと言わんばかりの作品だが、AIはどんな風に作るのか…?
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Stable Diffusionがジャケット生成
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やだ…カッコイイ…♡
ごめん実は俺、マイクオールドフィールドの顔を良く知らなかったんだけど、こんなにイケメンだったの??そして左手の金属製のチューブは何?徒競走で上位に入ったら渡されるヤツ?そして右手の武器は…なんか右手と同化してない?もしかしてマイクオールドフィールドってシザーハンズなの??色々とミステリアスで、でもそれもイケメンだから許されると言うお手本のようなジャケット。うーん、人間の勝ち。
⑫宇多田ヒカル / First love
ちょっとここいらで邦楽からも行きましょうか。邦楽で有名なジャケットというのがすぐ思いつかなかったんだが、やはり一番売れたアルバムは有名だろという事で宇多田ヒカルの1stを。指示は英語入力で「Utada HIkaru First love」とした。Stable Diffusionは果たして日本のアーティストの作品までカバーする事が出来るのか…??
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Stable Diffusionがジャケット生成
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…右、誰?
いや、凄いよ。ちゃんとジャケットっぽい構図になってるし、左の人は宇多田ヒカルだかミラクルひかるだか峯岸みなみだか微妙だけどここまで描けるのはやっぱり凄いし、二人の顔の遠近感がなんかおかしい気もするけど、それでもAIがここまで出来ると言う事実には驚かされる。ただ、右の人はどっからやって来たんだ??んー?良く見たらちょっとだけ小袋成彬っぽくない??えーっと、ちょい判定難しいけどやっぱり宇多田1人の方が良いので人間の勝ちで。
⑬Led Zeppelin / Houses of the Holy
はいまたヒプノシス。画集持ってるくらいヒプノシス大好きなんで俺。長らくアルバムタイトルをつけてこなかったレッド・ツェッペリンが、ようやく5枚目にしてちゃんとアルバムタイトルをつけた作品。個人的には内容もジャケットも滅茶苦茶好きな一枚で、若かりし頃にこのジャケットのTシャツをウキウキで購入して着てたんだけど、今のご時世着るのにちみっとだけ勇気がいるようになってきた。
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Stable Diffusionがジャケット生成
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あーね。
なるほどね。「Houses of the Holy」、つまり聖なる館という事でおうちが建ちましたね。ちゃんと指示に忠実なジャケットとなっているので回答としては逆にこっちが本家より正しいですね。ただこの建物の感じ、むしろツェッペリンの次のアルバム『フィジカル・グラフィティ』のジャケットにすげー似てるんですよ。なんだろう、そのせいかちょっと変な感覚になっちゃいましたね。これは俺の贔屓もあって人間の勝ち。
⑭Guns N' Roses / Appetite For Destruction
Tシャツで定番のガンズの1stアルバムのジャケット。ハードロックと言えばこんなイメージみたいな空気をそのまま具現化したようなデザインだ。ただこれまでのジャケットとは違ってかなりストレートな作風なので、AIの出方次第ではこれはいい勝負が出来るんじゃないかと期待している。
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Stable Diffusionがジャケット生成
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マジでいい勝負してるじゃん。
これは…これはなんとも言い難いっ!誰がどう見てもハードロックっぽさを感じるデザインだ。銃と薔薇が描かれていて、仮にこれがガンズのデビュー作のジャケットだったと考えても違和感がない。こちらでも間違いなく大ヒットしただろう。うーむ、この勝負はドローとしましょう!ついにAIが人間の創造性に追いついてきたぞー!
⑮Oasis / (What's the Story) Morning Glory?
日本人にも大人気のオエィシスの2nd。俺も超好きなアルバムなんだが、このジャケットを観るたびにこのアルバムを友達に数年間貸しっぱなしなのを思い出すので、ずっと会ってないしもういい加減買いなおそうかなとか思い始めている。というかそんな貸しっぱなしCDが何枚もある。あーみんな返してくれー。
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また良い感じの来た!
これどうよ!?俺はこれいいと思うんだけどどうよ!?みんな実際のジャケットを見慣れているから違和感があるかもしれんけどさ、この画像の右下に[oasis]のロゴが入っていればいい感じのジャケットとして成立しない?つーかオアシスの『Whatever』のジャケットもこんな感じだったでしょ?この勝負もドローにしましょう!
⑯Neutral Milk Hotel / In the Aeroplane Over the Sea
ややマニアックな部類に入るが、これも俺が大好きなジャケット。昔ガラケー時代にこれを待ち受け画面にしてた。このアルバムは90年代の作品だけど、2010年代にインディーロックが流行り出した時期に再評価されて、多分今ではやや入手困難なCDになっているんじゃないかな。これはもう絶対人には貸さんぞ。
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Stable Diffusionがジャケット生成
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すごい…親父が熱中するわけだ。
これも良くない!?正直オリジナルの絵面のパワーがあり過ぎるんで、さすがに人間の勝ちとは思うんだけど、でもAIもかなりいい勝負してる!確かにコレはみんな熱中するわ。アーティスト名とアルバム名のみでその不思議な世界観を芸術的に描き出している。これもAIのジャケットだったとしても名盤扱いされていたハズだ。なんなら俺も待ち受けにしてた。ここに来てAIのセンスが光り始めたぞ!
⑰The White Stripes / Elephant
この勢いで21世紀の名盤もいこうか。20世紀の名盤達と比較すると知名度は劣るものの、やはりこのアルバムは外せない。一世を風靡した2人組(元)夫婦バンド、ホワイトストライプスの『エレファント』だ。ワールドカップで良く歌われる『Seven Nation Army』を収録した評論家からの支持も厚い一枚。バンドのコンセプトカラーである赤白黒が印象的なジャケットだが、AIはこれもうまく仕上げられるのか…??
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ですよねー!
「The White Stripes Elephant」。そりゃ白っぽい象の画像が出てきますよね。間違ってない。AI、君は何も間違ってない。間違っていたのは俺の方だ。だから君はそのままでいてくれ。でもこのジャケットも、じーっと眺めているとどことなくヒプノシス感を感じるような気もしてくるんだけど気のせい?まー人間の勝ちです。
⑱Vampire Weekend / Modern Vampires of the City
さて次も21世紀の名盤から。これも当時めちゃめちゃ聴いたなー。Vampire Weekendの3rdにして代表作となったアルバム。霧に包まれた街の様子がGood。ちなみにこのアルバム、帯には綺麗で鮮やかな花柄が描かれていて、ジャケット写真だけでは伝わらないけど帯をつけてCDを眺めるとかなりのギャップがあってちょっとビックリする。
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Stable Diffusionがジャケット生成
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これは…売れないだろうな…。
おそらく吸血鬼が今風のカジュアルなスタイルで街に溶け込んでいるみたいな感じになっているのだろう。ちなみに『Modern Vampires of the City』というタイトルには元ネタとなる曲があるので、AIはむしろそちらに沿ったような画像を生成している事になるのかな。ただいずれにしてもこれもちょっと無理があった。すまんが人間の勝ちで。
⑲Yellow Magic Orchestra / Solid State Survivor
邦楽からもう少しいっときましょう。有名なYMOの『Solid State Survivor』。世界的な評価も得ている邦楽の名盤だ。YMOのジャケットも凝ったものが多くて人気が高い。AIがどこまで学習しているのかは不明だが、きっとYMOっぽい感じもうまく出してくるんじゃないかと勝手に期待しているが…?
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Stable Diffusionがジャケット生成
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お、なるほどぉ。
これはこれで全然いいと思います!幾何学的な配置と、なんかテクノっぽいカラーリング。中央にアーティスト名とタイトルも入ってて、キチンとYMO感から外れていないジャケットデザインが出来ている。これは完全に好みが分かれそうだけど、俺は別にAIのジャケットでもアリだと思う。ただやっぱりオリジナルの方も強く印象に残るんだよな…うーむ、ドローで!
⑳Perfume / GAME
さて最後はこちら、みんな大好きPerfumeの『GAME』。あ、新作の『PLASMA』も良かったよ。近年のJ-POPの流行の傾向から遡っていくと、やっぱり彼女たち(と中田ヤスタカ)の存在はデカい。YMO以来のテクノ系作品の1位獲得となった平成を代表する名盤だ。ジャケットとして話題に上る事はほぼ無い一枚だが、AIならもしかして良い感じにリデザインしてくれたりしないか…??
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Stable Diffusionがジャケット生成
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あ、やっぱり。
perfume、つまり香水ですね。
大丈夫、AIは悪くない。AIのせいじゃないよ。ドルチェ&ガッバーナのせいだよ。
つーかコレって最早、東京事変の『大人』のジャケットじゃん。。。
というわけで人類はまだやれます。
結果的には少々のドローはあったものの人間は負けなし。
大いに俺の主観が入っていますが、AI vs 人間 vs ダークライは人間の勝利となりました。良かった。まだ俺も今の仕事頑張れる。
とは言え、AI(Stable Diffusion)の活躍も存分に見せつけられたし何より面白かった。これからはもっと精度も利便性も高まって、より強力なAIが我々人類の前に立ちはだかるのだろう。
目覚ましい発達を遂げるAIと、己のクリエイティビティを爆発させる人間。
どちらが上とか下とかそういう単純な話ではなく、やはりそれぞれの長所短所があるようだ。
だが時は不可逆であり、もう昔には戻る事が出来ないのも事実。
これからの時代はAIと人間はうまく折り合いをつけて共存していく事が求められるのである。
アルバムジャケット一つにしても、AIがアイディアスケッチを担当しそこから人間が補正・肉付けをしていくパターンも増えるだろうし、もしかしたらアルバムのコンセプト次第では、敢えて「AIにジャケットを全部作って貰いました!」と打ち出したアートワークも場合によってはあり得るだろう。
今回の試みは(俺の個人的な力で)まだ人間の方が優れていそうな結果になったが、それは勿論Stable Diffusionのpromptの入力値次第で全然違う画像になるし、さっきも言った通り未来はもっと高性能なAIが出てきてさらに凄い画像をあっさり生成してしまえるようになるに違いない。
しかし誰が作ろうが、AIが作ろうが、そこに価値を見出す人がいればそれは立派な作品と言える。かつてはデジタルはまがい物であるかのような言説も目立った時代もあったが、今はもうそんな事を言う人はいない。どんな過程で作られようとも、そこに「作品」があれば我々はそれを自然と受け入れていく。
ただ、これからの未来のデザイナーやイラストレーターに求められるものは単純なスキルではなく、もしかしたらAIと上手に共同作業が出来る「AIコミュニーケーション能力」のようなものかもしれない。
だから我々人類はこれからAIちゃんと一緒に「ひとりじゃ~な~いから~♪」と歌いながら共に未来へのStoryを歩んでいく事となるのだ。つまりAIと人間のカップリングである。これが未来のキーワードだ。AIと人間。てぇてぇ。
シンギュラリティみたいなものが本当に来るのか俺には分からない。でも多分だけど、良くSFで描かれるようなディストピアみたいな未来では無いんじゃないかなと思っている。AIちゃんと俺達はきっと仲良く出来る!そして更に磨きがかかった面白いものがじゃんじゃん生み出されていく!それでみんなハピネス!みんながみんな英雄!
今回「Stable Diffusion」で遊んでみて、俺はそんな未来の事を想像した。
皆さんはどう思われますか?