脱R論

一般人の一般人による一般人のためのゆるくテキトーな音楽ブログ。ロックから脱却出来るその日まで音楽ネタを中心に書き綴ります。

【保存版】2000年代の洋楽ロックを最速でマスターする方法教えます!


テストに出る!2000年代洋楽ロック必修30組。


泣いた。

ある晩、俺は泣いていた。

この前星野源とガッキーの結婚の夜にも一人で泣いたばかりだというのに、
また俺は一人しくしくと泣いたのだ。

自作でとあるプレイリストを作っていたら、
あまりの懐かしさにたまらなくなって泣いてしまったのだ。
年を重ねるとノスタルジックさだけで泣いてしまうんだね。

そう、おっさんを泣かせようと思ったら昔の話をすればイチコロなのである。
大人なんてな、結局はみんな過去の幻想から逃れられない子どもみたいなもんなんだよ。
オトナ帝国観たんなら分かるだろ??


つーわけで今日は俺も他のオトナどもを泣かせたいと思いまーす!

だから今日は子どもは帰れ。今からこのブログはアダルトな時間の始まりである。
R-30くらいを指定させてもらおうかな。もしくは大人の刺激に耐えられる方のみ。
上記に該当しないヤツは最寄りのアカチャンホンポにでも行ってな。

最短で大人の階段上る

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嘘か誠か分らんが、現代人はみんなオタクになりたがっているらしい。
マジかよ。それってマックの女子高生が言ってたとかいうデマ臭い話じゃないだろうな。

しかしオタクになりたい人間が多いという事は、
長年デュフフという笑い声を貫いてきた俺みたいな輩にとっては歓迎すべき事態であり、
これで俺も大手を振って外を自由に出歩けるようになるのでなれば万々歳である。


とにもかくにも「何かに詳しい人間になる」というのが現代人の一つの憧れだそうで、
分かりやすい目先の物的豊かさよりも、内面にオタクのような精神を宿した方が
より楽しい生活を送れるのではないかという価値転換がどうやら背景にあるらしい。


確かに。


うんうん、オタク的なライフは楽しいぞ。
やっとみんな分かってくれたか。オタクと言うのは探求者だからな。
終わりが無いんだよ終わりが。沼を楽しむマゾヒズムこそが我らの本質なんだよ。


しかしだ、その機運が高まった事により若い人を中心に
最速最短でオタクになりたい」という願望が世の中には渦巻いているらしい。

アニメも倍速で観ます。漫画もyoutubeのまとめとかであらすじだけ把握してます。
なんなら音楽も途中飛ばして確認します。数秒聴いてイマイチだった曲は聴きません。


…………。


はああああああああああああ!?


いやいやいやいや待て。そりゃ個人の消費の仕方にまで干渉は出来ないけどなぁ、
俺らが10年20年かけて積み上げて宿らせてきたこの内なるタマシイの境地に、
数か月で到達しようだなんていくらなんでも虫が良すぎだろおおがああああ!!!


まぁでもこの何でも超効率化されていく社会。
やろうと思えばそれが出来てしまうという事実もまた認めなければなるまい。

…つーか俺も録画した番組によっては倍速で消化してるしね…すみませんでした。
一応トークバラエティとか情報番組を倍速で観てるんで、
アニメとか映画はさすがにちゃんと通常速度で観てます。だから許して…。


しかし音楽一つにしてもyoutubeやサブスクで簡単にアクセスできる時代だ。

思えば俺の高校の時は聴きたいと思った音楽を手に入れるにも大変だった。
着メロで視聴したりして「ああ原曲を聞いてみたいな」と思いを馳せ
自転車でCDショップにレンタルショップ、ブックオフを駆けずり回って音源を探して
やっと巡り合えたCDをプレイヤーにセットして初めて耳に流し込むあの瞬間。

ああ、、、ヤバイ。また泣けてきた
昔を思い出して泣いちゃうのってもう更年期障害の一歩手前くらいだよね?

でもあの未知のものに対するキラキラした純粋な情熱そのものが至高なのであって、
確かに今考えると非効率極まりない時代だったのかもしれんが
その情熱があったからこそ最高にたまらん喜びも同時に味わえていたわけである。


おっと、俺は別にぺこぱみたいに時を戻そうなんて言わないし
若者にもっと苦労しろなんて事も思ってないぞ念のため。老害とか言われるのヤだし。


そういえば現代人はたった一日で江戸時代の人間の10年分、
平安時代の人間の一生分の新しい情報量に触れているらしい。ヤバイぜ現代。
つまりはそれだけ時代は加速度的に進んでいて情報に溢れているという事だ。

あの将棋の藤井聡太が台頭したのも、それまでの大人が年単位で取得していたものを
現代的なツールを駆使して瞬く間に取り込んで追い付いたからだという話も聞いた。
そして今後はこんな形で大人との差をあっという間に埋める奴が続出するだろう。

だからまぁ最短でオタクを目指したいという人々の気持ちも理解できる。

できそうだもん。悔しいけど。
だって俺があんなに苦労していたのバカみたいだろ?
はは、笑ってくれ。でも別にいいんだよ。俺には想い出がいっぱいだから。
人は皆、文明の利器を駆使してオタクの階段上る。俺はまだipod nano(6世代)さ。

敢えて今だからこそ2000年代の洋楽を


というわけで。
俺には俺が出来る事をやる。
という最近の個人的なモットーもちゃんと踏まえて。

最短最速で何かしらのオタクの階段上りたい方々のためのアシストとして
先日俺が作成したプレイリスト題して「2000年代の洋ロック完全攻略ガイド」を
今日は公開しちゃいたいと思いまーす!!はい、拍手ーーー!!!!ぱちぱちぱち!


「は?2000年代?2010年代じゃなくて?今更すぎない?」


ほらな、だから言っただろ。R-30指定だって。
元々はおっさんがノスタルジックに浸るために作った代物だって。
だから該当しないヤツはアカチャンホンポ行けって冒頭にちゃんと言ったじゃん。

でも「2000年代の洋楽」という括りにもちゃんと意味はあってですね、
2000年代って本当に日本人がちゃんと洋楽を聴いていた最後の時代なんですよ。
2020年代に入って(BTSとかも含めて)国内でも洋楽が少し息を吹き返してはいるけどさ。


邦楽における洋楽人気と言えば勿論80年代が圧倒的ではあるだろうけど、
2000年代も結構人気だったと思う。なんなら90年代よりも傾向強めじゃないかな??
少なくとも俺の友人達もかなりの割合でみんな洋楽も聴いてたしね。

特に2000年代前半はハイスタやDragonAshからの流れもあって、
邦楽でも英語詩の曲をみんな当たり前に聴いていて洋楽へのハードル自体が低かった。
(だから逆にこの世代の人ってあまり歌詞を気にしない人が多い※俺の周り統計)

だが2010年代になってから本当にみんなパタリと洋楽を聴かなくなったの。
中でも洋ロックの人気の落ちっぷりは顕著で、そんなもの聴いてたら意識高い系扱い。
以降我々は長い長い不遇の時代を過ごすことになるのである。


まー2010年代については国内のアイドル事情、国外のロックシーン事情など
色々と重なる要因があったのも事実だけどそこはまた別途触れるとして。

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※ちなみに昔こんな記事も書いたなぁ。そろそろこれも完全版やらなきゃな。


2000年代と共に大事な大事な青春時代を華麗にスルーしてしまった俺にとって
2000年代の音楽こそがまさしく俺最大の専門領域とも言える分野であり、
なんなら「2000年代=俺」という数学的定理ができてしまう程に密接な関係にある。


そこでだ。

「洋楽ロックをおさらいしても殆ど90年代くらいまでで止まってしまう!」
「2000年代のロックにも詳しくなって少し上の世代の人とも仲良く喋りたい!」
「職場のロック好きの先輩がマウント取ってきてうっぜぇわ。返り討ちしてぇ。」

という良くあるお悩みを解決すべくこの俺が立ち上がったというわけよ。


確かに90年代のまでのバンドと比較すると
2000年代以降は言い方は悪いがあまり大御所感がないバンドが多いし、
最速最短でロックの教養を身に着けたいという熱心な若者が手を出そうにも
やっぱり軽視されがちな範囲という事もあってなかなか広まらない。

でも2000年代の洋楽ロックも熱かったんだぜ!という事実を
時代の代弁者として俺がちゃんと主張しておかなければなるまいと思った次第である。


ハッキリ言って今回のこの企画、かなりの自信作である。

俺は今までも名盤まとめみたいな事やってきたけど、
やっぱり本業で音楽に関わっている人には敵わないし
俺の知識量じゃガチな方々にはどうしても太刀打ちできない。


でも2000年代なら俺もやれる。

当初は20組でやろうかと考えていたけどあまりに
浮かんでくるアーティストが多すぎて30組に拡大したくらいだ。
でもこれで2000年代の洋ロックはほぼほぼ網羅出来たとすら自負している。

だから2000年代の洋ロックの事を知りたいという方、俺を信じろ。
ここは抑えておけばまず間違いないというラインナップが出来たぞ!
メジャーどころから玄人向けまで全体的に納得感のあるアーティストをかき集めたぜ。
90年代で洋楽が止まっている人も必見だ。これで2000年代を補完して欲しい。



…あとさ、この手の企画、どうせみんな好きでしょ??

どーせ「○○がガチで考えた○○10選!」みたいなyoutube動画も、
サムネに釣られて観ちゃうんでしょ?モザイクかかったサムネにそそられるんでしょ?
知ってる知ってるだからこの俺の煽ったようなタイトルの記事も開いたんだよねぇ??


と、散々引っ張ったところで行きましょうかね。
各アーティストおススメのアルバムと動画と共に紹介していきます。

「こどおじがガチで考えた2000年代の洋ロック30選!」

いってみようやってみよう。

嵐を呼ぶモーレツ!2000年代洋ロックの逆襲30発


①Linkin Park
Hybrid Theory [2000]

まずはお馴染みリンキン・パーク。セールス的には2000年代最強クラスのバンドだ。

90年代末からのニューメタルのブームの流れで語られる事が多いためか、
イマイチ批評的には振るわない(ニューメタル・ラウドロックは敬遠されがち)が
とは言え多くのバンドマンからリスペクトされる圧倒的存在。

日系人のマイク・シノダがメンバーにいる事もあり日本での人気も高い。
2017年リードボーカルが自死して世界に衝撃を与えた。

 

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②Gorillaz
Gorillaz [2001]

90年代にOasisと共にイギリスのロックを盛り上げたバンド、
Blurのフロントマンであるデーモン・アルバーンが立ち上げたバーチャル・バンド。

アニメーションで架空のキャラクターをメンバーにして活動するという
面白さもあってこのデビューアルバムから大ヒットを記録。
通常のバンドサウンドでは成しえなかった多様な音楽性もあってか
Blur時代には苦戦したアメリカでも大成功を収める事となった。

ちなみに俺はゴリラよりBlurの方が好きです。でもOasisの方がもっと好きです。

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③The Strokes
Is This It [2001]

2000年代と言えばガレージロック・リバイバルについて触れないわけにはいかない。

音楽の電子化に拍車がかかって複雑・緻密な方向に音楽が向かう中で
果敢な逆張りで熱烈な支持を集めたのがこのストロークス。
特に往年のロックファンからの視線は相当なもので、
後の2000年代のロックの流れの一つを作ったと言える歴史的バンド。

シンプルながらも無駄な音が一切ないまさに引き算の達人である。
なんでも盛ればいいと思っている人間は是非彼らから引き算の美学を学んで欲しい。

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④System Of A Down
Toxicity [2001]

21世紀のRage Against The Machineだとか言われたりもするバンド。
IT出身の俺は「System of a Down」なんて文字を見ると発作が起きそうになるが、
実際に社会のシステムについて問題提起するといった意味のあるバンド名。

曲はハードロック寄りの過激な印象ではあるが、
前述の通り社会派バンドとしての認知度も高く
ある意味20世紀的なロックの役割を引き受けているバンドとも言える。

アルバムは世界的に爆売れしたこの2ndの『毒性』がやっぱり強いかな。

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⑤Nickelback
Silver Side Up [2001]

カナダが誇るロックバンドと言えばやっぱり彼らニッケルバック。
特にこの3rdアルバムはメガヒットを記録し世界中で人気になるきっかけとなった。

彼らはいわゆる音楽的批評からは恵まれないバンドだけど
(理由はなんとなく分かるけど…)これだけ世界的に売れた点には注目すべきだし
このアルバム以降も大ヒットを連発して長らく活動している事から
決して一発屋のバンドでは無い。俺も一時期結構聴いていた。

ちなみにボーカルのチャドはアヴリルとなんやかんやあった。

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⑥Wilco
Yankee Hotel Foxtrot [2002]

90年代から活動しており元々ポテンシャルの高いバンドだったけど、
この2002年発表のアルバムがめちゃめちゃ評価された事により
一気に音楽シーンでの存在感を増すことになった。

王道のロックというよりはカントリーのようなアプローチで、
特にマニアックな方々が好んで聴いており実験的音楽の側面もある。
俺もそんなに好きというわけではないけどたまーにちょっと流したくなる時がある。

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⑦Avril Lavigne
Let Go [2002]

日本でも大人気の歌姫、アヴリルのデビュー作だ。
世界的に売れたこのアルバムは日本でもミリオンを記録していて、
当時はまだみんな洋楽も聴いていた事を裏付けている。

俺も特に初期の路線は本当に大好きで、
『Complicated』は頑張って(無理して)カラオケで歌っていた。

最近ではビリー・アイリッシュもそうだったけど、
いつの時代も10代の女の子の衝撃というのは世界を震撼させるもんだね。

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⑧Maroon 5
Songs About Jane [2002]

彼らも日本で人気のバンドですね。マルーン5。
やっぱりこの1stアルバムは完成度が高くてロングヒットになったし
収録曲のいくつかが日本のテレビCMでも起用されていた。

彼らもまた音楽評論的にはあまり取り上げられないバンドだけど、
上質なポップのエッセンスが入ったバンドとして俺はここに入れたかった。

ちなみにこの前彼らの新作アルバムが出てるので気になる方はそちらもチェック!

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⑨Queens of the Stone Age
Songs for the Deaf [2002]

彼らもまたロック界隈から持ち上げられていたバンドの一つだったと思う。
20世紀で終息したかと思われたストーナーロック・ドゥームメタルの意思を受け継ぐ
新たな旗手として「こいつらこそがホンモノだ!」みたいな熱気だった。

でも実際に滅茶カッコいいし特にこのアルバムは特筆すべき一枚。
今聴いてもストレートにガツンとくるロックサウンドには
「お前らなよなよしてんじゃねーよこのチー牛が」と喝を入れられた気分になる。

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⑩The Music
The Music [2002]

多分歴史上最も検索しにくいバンド。ついでにこの1stアルバム名も。
自ら「The Music」と名乗る自信は凄いもんだけど、
インターネット時代の波に飲みこまれてしまうという悲しき事態に。

しかしながら群雄割拠とも言えるロックシーンの中で
ニューメタルやガレージロックなどの流行りのどの音楽とも相容れないような
(むしろ90年代オルタナ直系とも言える)音楽性で注目を浴びる。

特に日本でもやたら人気が高かったね。
2011年に解散しておりまさに2000年代を駆け抜けたバンドだった。

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⑪The Libertines
Up The Bracket [2002]

往年のロックのリバイバルが次々と人々の耳目を集めていた00年代、
パンクロックの魂を21世紀に死者蘇生してきたバンドが彼らリバティーンズである。

このデビューアルバムのジャケットからしてセックス・ピストルズの匂わせ系だ。
おまけにプロデューサーにクラッシュのメンバーが就いていたあたりも
完全にロンドンパンクムーヴメントの再来であった。

結果的に彼らは大成功を納めるがピストルズのように色々問題を起こし
アルバム2枚の短命で終わった。一応ピストルズのアルバム1枚は超えてるけど。
(一応2015年の再結成後にもう一枚新作が出てる)

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⑫Evanescence
Fallen [2003]

90年代末から続くニューメタルの勢いも徐々に落ち着いたかという中で、
女性ボーカルで瞬く間にシーンを席巻したニュー・ニューメタルバンドが
彼女たちエヴァネッセンス。ゴシック音楽の色合いがかなり入っている。

このデビュー作はモンスターヒットを記録しグラミーでも最優秀新人賞を獲得。
中でも収録曲の『Bring Me To Life』は映画の主題歌にもなって
当時の日本でもかなり人気があった曲だったと記憶している。

ちなみに俺はボーカルのエイミーの声が好きで以降もずっと聴き続けているバンド。

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⑬The White Stripes
Elephant [2003]

彼らも外すわけにはいきませんよね。ホワイトストライプス。
天才と言われるギタリスト、ジャック・ホワイトと
姉という設定(夫婦だった?)のメグ・ホワイトによるロック・デュオ。

特にこのアルバムに収録されている『Seven Nation Army』は
2000年代の『Smells Like Teen Spirit』とも呼ばれるキラーチューンで、
最初聴いた時の感動は俺も忘れられないし間違いなく時代を象徴する曲だと思う。

ちなみに”解散の美学”的な感じで解散、ジャックはソロ活動を続けている。

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⑭Muse
Absolution [2003]

彼らも最初に聴いた時の衝撃は凄かったなぁ。
イギリスを代表する世界的バンドMUSE。出世作はこちら『Absolution』。
2012年のロンドン・オリンピックではテーマ曲も担当した。

個人的には次のアルバム『Black Holes and Revelations』が超好きなんだけど
曲としてはこのアルバム収録の『Time Is Running Out』が超好きです。
これが彼らに最初に出会った曲(スぺシャで観たんかな?)で思い入れがあります。

ちなみこのアルバム以降きっちり3年刻みにアルバムをリリースしている事が
俺の中では有名であり、となると今年2021年がアルバムの年になるんだがどうか。

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⑮Franz Ferdinand
Franz Ferdinand [2004]

彼らももう俺としては絶対外せないし最初に聴いた時の(以下略)。
コメントが大分ワンパターン化してきましたが、
でもこの辺りはやっぱり思い入れが強いバンドが多いんですよね。

フランツフェルディナンドも大枠的にはガレージロックムーヴメントに
入れられる事もあるけれど、やっぱりその中でも抜けているバンドというのは
ちゃんとオリジナリティが強いんだよね。確かに昔ながらのバンドサウンドなんだけど
ダンサブルでどこかしらカワイさも感じさせる、そんな彼らがしゅき。

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⑯Keane
Hopes And Fears [2004]

彼らもイギリス出身で2000年代代表格バンド。
美しくて儚い流麗な音楽が特徴的で当時のロックバンドの方向性からすると
ちょっと異質な感じではある。ピアノが好きな人とかにはおススメ。

デビュー作から圧倒的な大ヒットを記録し、
(前述のフランツとブレイク時期が重なるので良く対比される)
以降もヒット作を連発するチャート常連人気バンドに成長した。

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⑰The Killers
Hot Fuss [2004]

ホントに大好き。これまでもしゅきしゅき言ってきたけど、
キラーズはマジのガチで大好き。アルバム全部買ってるもん。
ちなみに長らくイギリスのバンドかと思ってたけどアメリカのバンドだった。

耳なじみのあるシンセ・ロックでロック初心者でも非常に聴きやすい。
このデビューアルバムは世界的ヒットとなり勿論日本でも大人気に。
ちなみにアメリカより先にイギリスで人気になったらしく、
俺が勘違いしていたのもまぁ無理はないという事だ。

 

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⑱KASABIAN
Kasabian [2004]

こちらは間違いなくイギリスのロックバンド、カサビアン。
特にオアシスから寵愛を受けた事でも有名なバンドである。

実際にオアシスリスペクトが強いバンドで、
当時の流行りというよりは1990年くらいから続くブリティッシュ・ロックの系譜だ。
こちらも日本でも人気を獲得しデビュー以降根強いファンがついている。

俺と同じく当時この『Club Foot』を聴いてやられたという日本人は多いはず。

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⑲Arcade Fire
Funeral [2004]

マジのガチでだいしゅき。
こんな事ばかり書いてる気がするけどだってもうしょうがないじゃん。
やっぱり俺にとって2000年代こそが最高であって最強なんだよ。

カナダを代表するバンド、アーケード・ファイアのデビュー作。
インディー・ロック(なんて言い方はちょっと最近好きじゃなくなってきたけど)界の
カリスマ的バンドでグラミーも多数受賞してきた実力派バンド。

多様なバンドアンサンブルが特徴的でロックの範囲を超越した音楽性を誇る。
ここ最近の音楽はあまり注目されてないみたいだけど俺は好きだよ。

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⑳Fall Out Boy
From Under the Cork Tree [2005]

2000年代中頃まで一世を風靡していたメロディック・パンクロックの代表格バンド。
日本でもハイスタの影響でこのタイプの音楽に触れていた人は多く、
ここら辺の同じようなカテゴリの洋楽は日本でも良く聴かれていた。

ただ当時は供給過多な面もあって、個人的にはFall Out Boyに関しては
大しゅきという程ではない。勿論嫌いではないんだけどね。
ただ他のバンドにはない良い感じの「ポップ加減」が彼らの持ち味なんでしょうね。

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㉑Arctic Monkeys
Whatever People Say I Am, That's What I'm Not [2006]

2000年代の大物バンドと言えばやっぱり彼らアクモン。
今でも絶大な人気を誇り、アルバムのたびに音楽メディアも騒がしくなるという
まさに”大物”って風格のバンドなんだけどなんだかんだで1stの印象が強い。

特に2000年代を代表する曲の一角『I Bet You Look Good on the Dancefloor』は
すっかりロックアンセムになってるしこのアルバムが名盤なのにも異論なしだが、
最新作ではもう俺の知らないアクモンになってて遠くなっちゃったなぁ…って感じ。

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㉒My Chemical Romance
The Black Parade [2006]

通称マイケミ。彼らもまた日本で人気のあるバンドだったね。

こちらもメロディック・パンクに入りそうだけどゴシック色が強めだし
当時流行のスクリーモ?とかになるんかな。音楽の分類って難しい…。
ちなみに彼らの事をエモいと言うとキレられます

アルバムも色々あるけどやっぱ世界的にヒットした『The Black Parade』ですかね。
21世紀のボヘミアン・ラプソディと言われる『Welcome To The Black Parade』を収録。

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㉓Bloc Party
A Weekend in the City [2007]

正直他のメンツに比べるとやや印象が薄い(失礼)感はあるかもしれんが、
ブロック・パーティも2000年代の音をしっかりと鳴らしているバンドだ。

最初はいかにも2000年代らしい王道的なバンドではあったんだけど、
この2ndアルバムは社会的なメッセージとアーティスト性が見事に絡んだ傑作であり、
イギリスのロック音楽をしっかり踏襲しつつ磨き上げた音楽性が光っている。

ちょっと傾向は違うけど1stも1stで良いアルバムだよ。

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㉔LCD Soundsystem
Sound of Silver [2007]

彼らをロックバンドと呼んでいいのかはちょっと迷うところではあるけど、
ロック系のメディアでも良く名前を聞いた気がするのでもうロックでいいんじゃね?

元々はダンス系のシーンからメキメキと頭角を現したバンドだが
この2ndアルバム『Sound of Silver』は多くの音楽メディアを唸らせた名盤である。
特に収録曲で代表曲の『All My Friends』は当時の音楽シーンのあらゆる要素を包含した
最強ソングで、俺はこれを聴くとなんかもう色々な事が思い出されて泣けてくるんだぜ。

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㉕Battles
Mirrored [2007]

ロックってこういうところに行き着いちゃうのかーという
悟りにも近い感覚を覚えたバンド。マスロックという分類になると思う。

マスロックという概念自体は昔からあったけど、
それを2000年代後半になってここまで気持ちよくカッコよく鳴らしたというのが凄い。

プログレのような壮大なアプローチに加えて緻密で繊細な演奏技術、
それでいてジャズのようなスリリングさもあって何よりクール。
もうある意味これ以上いじりようがない脅威の完成度で聴く者の度肝を抜いた。

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㉖MGMT
Oracular Spectacular [2007]

2010年代のサイケデリックロックへと通ずる道を作ったとも言える
アメリカのバンド(実際には2人の主要メンバーによるユニットに近いけど)。

ここで紹介しているバンドの中ではセールス的には控えめな方ではあるが
音楽メディアからの評価が非常に高かったバンドで
正直個人的にもアルバムのインパクトなら2000年代でも屈指だと思う。

ドリームポップ的な不思議な空気も纏ってて、
間違いなく時代の先を行っていた天才肌のバンドである。

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㉗Coldplay
Viva la Vida or Death and All His Friends [2008]

2000年代、彼らも決して忘れてはならない存在だよね。
トータルセールス的にはおそらくリンキンパークやMaroon5に並ぶ売り上げを誇り、
かつ音楽メディアからの支持もあるという商業的にも批評的にも成功したバンドだ。

メガヒットアルバムが多数あるのでどれを選ぶのか迷うところだが、
もっとも有名であろう代表曲『Viva La Vida』が収録されているこちらで。

以前ショッピングモールに買い物に行ったときにこの曲が流れてはじめると
そばにいた外国人のお客さんがめっちゃノリノリだったのを覚えている。

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㉘Kings of Leon
Only by the Night [2008]

洋ロックも2000年代前半と後半では中心となるサウンドが大分変化したんだけど、
2000年代後半を象徴するサウンドってやっぱ彼らなんじゃなかろうか。

ニューメタル、メロコアは鳴りを潜め、ガレージロックやエモロックは変化を遂げ
より洗練されロック本来のダイナミズムに近づいていったように感じる。

そんな音楽的変遷の一つのピリオドとも言えるアルバムが彼らのこの作品だ。
ガチャガチャした音に頼らずロック本来の渇望のようなものを真摯に歌い上げる。

世界的に売れたアルバムだけど日本ではイマイチ伸びなかった。
おそらくこの頃から国内の洋楽需要衰退が始まっていたのかもね…。

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㉙TV on the Radio
Dear Science [2008]

結構マニアックな部類に入るかなとは思ったものの入れておきたかったバンド。
今振り返るとやや一過性の盛り上がりだったようにも見えるけど、
耳の超えた音楽リスナーたちから多くの支持を集めたバンドだ。

故にとっつくにくい音楽性でもあるが(正直俺もそんなに得意ではない)
このアルバムは比較的聴きやすくかつ彼らの確かなオリジナリティも感じられる一枚。
ロックと呼ぶにはあまりにオルタナティブな内容なので聴く人は選ぶだろうけど。

しかしこれも2010年代の音楽を思うと、ある種ターニングポイントとも言えそうだ…

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㉚Animal Collective
Merriweather Post Pavilion [2009]

2000年代最後を締めくくるのは彼ら、アニコレです。
ジャケットから分かるようにまさにアート!って感じのアーティストだ。
(ちなみにこの錯視ジャケットは日本人のデザインである。)

エクスペリメンタル・ロックというサンドウィッチマン的にも
ちょっと何言ってるか分かんないジャンルの音楽に分類されるが
早い話が前衛的な実験音楽であり、とにかく評論家筋からの受けが抜群に良い。

実は結構長いキャリアのバンドだったんだけど、
一般的に知られるヒット作は2000年代末になってからだった。

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おわりに(プレイリストも)


以上、オトナなら聴いておきたい2000年代の洋楽ロック30選でした。
やや加齢臭が漂う企画だったんではないでしょうか??
耐えられましたか?このスメルズ・ライク・サーティーン・スピリットに。

正直まだ追加したいアーティストも勿論いたんだけどキリ良く30選にしました。
だから「アレが入ってない!」とキレてるそこのアナタ、
多分それ31番目でした。だから文句言わないで許して。

一応断っておくと2000年代に名を挙げたアーティストという括りでして、
2000年代にも名盤出したけど90年代以前から活躍しているアーティストは
省いております。Rのつくバンドとかね。あとRのつくバンドとか。


しかしまぁ改めて眺めてみると2000年代めっちゃ良くないすか??

特に2000年代中盤は俺の大好きな作品が目白押し!
やはりこの頃は個人的にも高校生・大学生時代という事もあって
とにかく音楽を色々聴きまくってた時期だったからね。

人間ってどうしてもその世代の音に惹かれてしまうもんなんだよ結局は。
例外な人もいるだろうけど、でもどうしても世代による分断はされてしまうもの。

ただこれで2000年代の洋ロックを履修する人が一人でも増えて
へ~ロックって面白いなぁと思って貰えたなら幸いである。


さて、これでアナタもアダルトな階段を上りましたね。ではお待ちかね、
効率厨がよだれを垂らして欲しがっているであろう本日のプレイリストである。
全部で約2時間。最強です。10年間の洋楽ロックをたった2時間で攻略できますよ。



ここで気になったアーティストについてはそのアルバムを聴いてみる等、
どんどん沼にハマっていって貰えればうれしい限りである。
というか是非ともアルバムで聴いて欲しいね。ここを入り口にして。

そして我々と同類のオタクがこの世にまた増えたのだとしたらこの上ない。
大丈夫、俺は排他的なオタクじゃないから。安心して擦り寄ってきて欲しい。
くるしゅうないくるしゅうない、一緒にオトナのかほり(おっさん臭)を漂わせようぞ。


ちなみに90年代までの洋ロックはめっちゃめちゃざっくりだけど
下記の記事でも扱っているので併せて読んで頂ければ
もうアナタも最短最速で洋ロックを網羅できる事になるかと思います。

drr.hateblo.jp

 

勿論プレイリストも御座います。


あと一応ロック以外も作ってるんだけどね。色々聴いてみてください。

drr.hateblo.jp

 

さあ、どうだったでしょうか。

爆速でオタクを目指したい世の中のニーズに応えられたでしょうか。

これでまた新たなオタクがこの腐敗した世界に堕とされたのだとしたら
ワタシは嬉しいです。今日は赤飯炊きます。あんま好きじゃないけど。
つーか赤飯ってそんな美味い??なんでみんな祝い事で赤飯喰うの?
ハッピーセットとかでいいやん。おもちゃ貰えるし。


こんなこどおじですが
これからも世の中の効率化のために貢献していきたいと思います。

ではまた。今後とも御贔屓に。